エッジの場合 - 2.5 日本語

Vitis AI ライブラリ ユーザー ガイド (UG1354)

Document ID
UG1354
Release Date
2022-06-15
Version
2.5 日本語
Vitis AI ランタイム パッケージと、Vitis AI ライブラリのサンプルおよびモデルは、ボード イメージに組み込まれています。サンプルは直接実行できます。新しいプログラムを使用する場合は、そのプログラムをホスト側でコンパイルし、実行可能プログラムをターゲットにコピーします。
  1. 次に示すように、scp コマンドを使用して vitis_ai_library_r2.5.x_images.tar.gzvitis_ai_library_r2.5.x_video.tar.gz をホストからターゲットにコピーします。
    [Host]$scp vitis_ai_library_r2.5.x_images.tar.gz root@IP_OF_BOARD:~/
    [Host]$scp vitis_ai_library_r2.5.x_video.tar.gz root@IP_OF_BOARD:~/
  2. ターゲット側でイメージおよびビデオ パッケージを解凍します。
    cd ~
    tar -xzvf vitis_ai_library_r2.5*_images.tar.gz -C Vitis-AI/examples/Vitis-AI-Library
    tar -xzvf vitis_ai_library_r2.5*_video.tar.gz -C Vitis-AI/examples/Vitis-AI-Library
  3. ターゲット ボードでサンプルの抽出ディレクトリに移動し、サンプルをコンパイルします。ここでは、facedetect の例を示します。
    cd ~/Vitis-AI/examples/Vitis-AI-Library/samples/facedetect
  4. サンプル デザインを実行します。
    ./test_jpeg_facedetect densebox_320_320 sample_facedetect.jpg
    注記: バッチ モードがサポートされます。DPU のバッチ数が 1 より大きい場合、次のコマンドも実行できます。
    ./test_jpeg_facedetect densebox_320_320 <img1_url> [<img2_url> ...]
  5. 実行結果を確認します。

    結果を表示する方法は 2 つあります。1 つは、情報を出力して結果を表示する方法です。もう 1 つは、次の画像に示すように、sample_facedetect_result.jpg 画像をダウンロードして表示する方法です。



  6. ビデオ サンプルを実行する場合は、次のコマンドを実行します。
    ./test_video_facedetect densebox_320_320 video_input.webm -t 8

    ここで、video_input.webm は入力ビデオ ファイル名、-t はスレッド数です。ビデオ ファイルは各自で用意する必要があります。

    注記:
    • 公式のシステム イメージは、webm または raw 形式のビデオ ファイル入力のみをサポートします。その他の形式のビデオ ファイルを入力として使用する場合は、ffmpeg パッケージなどの関連するパッケージをシステムにインストールする必要があります。
    • ベース プラットフォーム システムではビデオの再生および表示に制限があるため、表示規格のフレーム レートでしか表示できず、実際の処理性能を反映できません。ただし、マルチスレッドを使用した場合は特に、次のコマンドで実際のビデオ処理性能を確認できます。
      env DISPLAY=:0.0 DEBUG_DEMO=1 ./test_video_facedetect \
      densebox_320_320 'multifilesrc location=~/video_input.webm \
      ! decodebin  !  videoconvert ! appsink sync=false' -t 2
  7. 入力として USB カメラを使用してプログラムをテストする場合は、次のコマンドを実行します。
    ./test_video_facedetect densebox_320_320 0 -t 8

    ここで、0 は最初の USB カメラのデバイス ノードです。複数の USB カメラがある場合、この値を 1、2、3、のように指定します。-t はスレッド数です。

    重要: ビデオ サンプルに対して Linux Windows システムが正常に動作することが求められるため、SSH ターミナルを使用してボードにログインする際に、次のコマンドを実行して「X11 forwarding」を有効にする必要があります (この例では、ホスト マシンの IP アドレスを 192.168.0.10 とします)。
    export DISPLAY=192.168.0.10:0.0
  8. モデルの性能をテストする場合、次のコマンドを実行します。
    ./test_performance_facedetect densebox_320_320 test_performance_facedetect.list -t 8 -s 60 

    ここで、-t はスレッド数、-s は秒数です。

    パラメーターの情報を一覧表示するには、-h と入力します。

  9. デモの実行については、アプリケーション デモ を参照してください。