Vitis AI ランタイム パッケージと、Vitis AI ライブラリのサンプルおよびモデルは、ボード イメージに組み込まれています。サンプルは直接実行できます。新しいプログラムを使用する場合は、そのプログラムをホスト側でコンパイルし、実行可能プログラムをターゲットにコピーします。
- 次に示すように、
scp
コマンドを使用して vitis_ai_library_r2.5.x_images.tar.gz と vitis_ai_library_r2.5.x_video.tar.gz をホストからターゲットにコピーします。[Host]$scp vitis_ai_library_r2.5.x_images.tar.gz root@IP_OF_BOARD:~/ [Host]$scp vitis_ai_library_r2.5.x_video.tar.gz root@IP_OF_BOARD:~/
- ターゲット側でイメージおよびビデオ パッケージを解凍します。
cd ~ tar -xzvf vitis_ai_library_r2.5*_images.tar.gz -C Vitis-AI/examples/Vitis-AI-Library tar -xzvf vitis_ai_library_r2.5*_video.tar.gz -C Vitis-AI/examples/Vitis-AI-Library
- ターゲット ボードでサンプルの抽出ディレクトリに移動し、サンプルをコンパイルします。ここでは、facedetect の例を示します。
cd ~/Vitis-AI/examples/Vitis-AI-Library/samples/facedetect
- サンプル デザインを実行します。
./test_jpeg_facedetect densebox_320_320 sample_facedetect.jpg
注記: バッチ モードがサポートされます。DPU のバッチ数が 1 より大きい場合、次のコマンドも実行できます。./test_jpeg_facedetect densebox_320_320 <img1_url> [<img2_url> ...]
- 実行結果を確認します。
結果を表示する方法は 2 つあります。1 つは、情報を出力して結果を表示する方法です。もう 1 つは、次の画像に示すように、sample_facedetect_result.jpg 画像をダウンロードして表示する方法です。
- ビデオ サンプルを実行する場合は、次のコマンドを実行します。
./test_video_facedetect densebox_320_320 video_input.webm -t 8
ここで、video_input.webm は入力ビデオ ファイル名、
-t
はスレッド数です。ビデオ ファイルは各自で用意する必要があります。注記:- 公式のシステム イメージは、
webm
またはraw
形式のビデオ ファイル入力のみをサポートします。その他の形式のビデオ ファイルを入力として使用する場合は、ffmpeg パッケージなどの関連するパッケージをシステムにインストールする必要があります。 - ベース プラットフォーム システムではビデオの再生および表示に制限があるため、表示規格のフレーム レートでしか表示できず、実際の処理性能を反映できません。ただし、マルチスレッドを使用した場合は特に、次のコマンドで実際のビデオ処理性能を確認できます。
env DISPLAY=:0.0 DEBUG_DEMO=1 ./test_video_facedetect \ densebox_320_320 'multifilesrc location=~/video_input.webm \ ! decodebin ! videoconvert ! appsink sync=false' -t 2
- 公式のシステム イメージは、
- 入力として USB カメラを使用してプログラムをテストする場合は、次のコマンドを実行します。
./test_video_facedetect densebox_320_320 0 -t 8
ここで、0 は最初の USB カメラのデバイス ノードです。複数の USB カメラがある場合、この値を 1、2、3、のように指定します。
-t
はスレッド数です。重要: ビデオ サンプルに対して Linux Windows システムが正常に動作することが求められるため、SSH ターミナルを使用してボードにログインする際に、次のコマンドを実行して「X11 forwarding」を有効にする必要があります (この例では、ホスト マシンの IP アドレスを 192.168.0.10 とします)。export DISPLAY=192.168.0.10:0.0
- モデルの性能をテストする場合、次のコマンドを実行します。
./test_performance_facedetect densebox_320_320 test_performance_facedetect.list -t 8 -s 60
ここで、
-t
はスレッド数、-s
は秒数です。パラメーターの情報を一覧表示するには、
-h
と入力します。 - デモの実行については、アプリケーション デモ を参照してください。