Vitis AI は、公式の ZCU102/ZCU104 ボードとユーザー定義のボードをサポートしています。
カスタム ボードで Vitis AI を実行する場合は、次の手順を実行します。1 つの手順が完了したことを確認してから、次の手順に進んでください。
- カスタム ボードのプラットフォーム システムを作成します。詳細は、 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: エンベデッド ソフトウェア開発』 (UG1400) および https://github.com/Xilinx/Vitis_Embedded_Platform_Source/tree/master/Xilinx_Official_Platforms を参照してください。
- DPU IP を統合します。詳細は、https://github.com/Xilinx/Vitis-AI/tree/master/reference_design を参照してください。注記: この手順が完了すると、sd_card ディレクトリと、DPU を含む sd_card.img イメージが作成されます。
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Vitis AI ライブラリをインストールします。
Vitis AI ライブラリをインストールする方法は 2 つあります。1 つは PetaLinux をコンフィギュレーションしてシステムを再構築する方法で、もう 1 つは Vitis AI ライブラリをオンラインでインストールする方法です。Vitis-AI ライブラリをインストールすると、Vitis-AI 依存ライブラリがインストールされます。
- PetaLinux をコンフィギュレーションしてシステムを再構築するには、次のコマンドを実行します。PetaLinux でシステム イメージを生成する際に、Vitis AI 2.5 を rootfs にインストールする場合は、Vitis AI 2.5 レシピを取得する必要があります。Vitis AI 2.5 レシピ フォルダーは、Vitis-AI/src/petalinux/recipes-vitis-ai にあります。
- Vitis AI レシピ フォルダーを <petalinux
project>/project-spec/meta-user/ にコピーします。
cp Vitis-AI/setup/petalinux/recipes-vitis-ai <petalinux project>/project-spec/meta-user/
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<petalinux
project>/project-spec/meta-user/conf/user-rootfsconfig を編集して、次の行を追加します。
CONFIG_vitis-ai-library CONFIG_vitis-ai-library-dev CONFIG_vitis-ai-library-dbg
- PetaLinux ツールを Source で実行し、petalinux-config -c rootfs コマンドを実行します。
- [user packages --->] をクリックします。
- [[*] vitis-ai-library] をクリックし、保存して終了します。
- petalinux-build を実行します。
注記: ターゲット上でこのサンプルをコンパイルする場合は、vitis-ai-library-dev
およびpackagegroup-petalinux-self-hosted
を選択して、システムを再コンパイルします。注記: 手順 6 で cpio: cannot seek on output: Invalid argument などのエラーが発生した場合は、Image Packaging Configuration ---> と入力して Root filesystem formats 内の cpio.gz と cpio.gz.u-boot を削除し、保存して終了します。petalinux-build
コマンドを再実行して、システムを再コンパイルします。 - Vitis AI レシピ フォルダーを <petalinux
project>/project-spec/meta-user/ にコピーします。
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Vitis AI ライブラリをオンラインでインストールするには、ボード上で直接
dnf install vitis-ai-library
コマンドを実行します。注記: PetaLinux VAI2.5 アップデートがリリースされるまでは、旧バージョンの Vitis AI がインストールされます。通常であれば、PetaLinux VAI2.5 アップデートは Vitis 2.5 リリースの約 1 か月後にリリースされます。注記: この方法を使用する場合は、ボードがインターネットに接続されていることを確認します。
- PetaLinux をコンフィギュレーションしてシステムを再構築するには、次のコマンドを実行します。
- イメージを SD カードに書き込みます。
SD カードへ新しいイメージを書き込む方法については、OS イメージを SD カードに書き込む を参照してください。
- 必要に応じて、Vitis AI ランタイム ライブラリを最新版にアップデートします。最新の Vitis AI にアップグレードするには、次のライブラリ パッケージをアップデートします。
- libunilog
- libxir
- libtarget-factory
- libvart
- libvitis_ai_library
Vitis AI ランタイム ライブラリのインストール方法については、評価ボードに Vitis AI ランタイムをインストール を参照してください。
Vitis AI ランタイムをインストールすると、vart.conf ファイルが /etc ディレクトリに生成されます。このファイルには、次に示すように dpu.xclbin ファイルの場所が記録されています。Vitis AI サンプルは、vart.conf ファイルを読み出すことにより、dpu.xclbin ファイルをフェッチします。ボード上の dpu.xclbin ファイルの位置がデフォルトと異なる場合は、vart.conf 内の dpu.xclbin のパスを変更します。root@xilinx-zcu102-20221:~# cat /etc/vart.conf firmware: /run/media/mmcblk0p1/dpu.xclbin
注記: この手順により、Vitis AI サンプルを実行できるシステムが生成されます。 - Vitis AI サンプルを実行します。Vitis AI サンプルの実行方法については、サンプルを実行 を参照してください。