Arm 用のコンパイルおよびリンク - 2019.2 Japanese

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2020-02-28
Version
2019.2 Japanese
ヒント: ツールを実行する前に、Vitis 環境の設定 に説明されているように、コマンド シェルまたはウィンドウを設定します。

ホスト プログラム (host.exe) は、次の 2 つの手順で Arm プロセッサ用にクロスコンパイラおよびリンクします。

  1. g++ の GNU Arm クロスコンパイラ バージョンを使用して、host.cpp をオブジェクト ファイル (.o) にコンパイルします。
    $XILINX_VITIS/gnu/aarch64/lin/aarch64-linux/bin/aarch64-linux-gnu-g++ \
    -D__USE_XOPEN2K8 -I$SYSROOT/usr/include/xrt -I$XILINX_VIVADO/include \
    -I$SYSROOT/usr/include -c -fmessage-length=0 -std=c++14 \
    --sysroot=$SYSROOT -o src/host.o ../src/host.cpp
  2. オブジェクト ファイルを必要なライブラリとリンクし、実行ファイルを作成します。
    $XILINX_VITIS/gnu/aarch64/lin/aarch64-linux/bin/aarch64-linux-gnu-g++ \
    -o host.exe src/host.o -lxilinxopencl -lpthread -lrt -lstdc++ -lgmp -lxrt_core \
    -L$SYSROOT/usr/lib/ --sysroot=$SYSROOT

アプリケーションをエンベデッド プロセス用にコンパイルする場合は、アプリケーションの sysroot を指定する必要があります。sysroot は、基本システム ルート ファイル構造を定義するプラットフォームの一部です。インストール方法は、エンベデッド プラットフォームのインストール を参照してください。

重要: 上記の例では、$SYSROOT 環境変数にエンベデッド プラットフォームの sysroot の場所が指定されていることが必要です。

エッジ プラットフォーム用にホスト コードをコンパイルする際の主要な要素は、次のとおりです。

コンパイル
  • 必要なクロスコンパイラは、Vitis インストール ディレクトリに含まれる aarch64-linux-gnu-g++ です。
  • 必要なインクルード パスは、次のとおりです。
    • $SYSROOT/usr/include
    • $SYSROOT/usr/include/xrt
    • $XILINX_VIVADO/include
リンク
  • $SYSROOT/usr/lib: ライブラリの場所。
  • xilinxopencl: XRT で必要なライブラリ。
  • pthread: XRT で必要なライブラリ。
  • rt: XRT で必要なライブラリ。
  • stdc++: XRT で必要なライブラリ。
  • gmp: XRT で必要なライブラリ。
  • xrt_core: XRT で必要なライブラリ。