--advanced.XXX
オプションは、v++
コマンドのパラメーター (param)、プロパティ (prop)、その他 (misc) のコレクションです。コンパイルまたはリンクの際に --advanced.XXX
オプションを使用すると、Vitis コア開発キットで生成されるハードウェアおよびハードウェア エミュレーション プロセスを詳細に制御できます。
--advanced.XXX
オプションの引数は、:<keyword>=<value>
という形式で指定します。次に例を示します。
v++ --link -–advanced.param:compiler.enableXSAIntegrityCheck=true
-–advanced.prop:kernel.foo.kernel_flags="-std=c++0x"
--config
オプションで指定できます。たとえば --platform
オプションは、設定ファイルで次の構文を使用して、セクション ヘッドなしで指定できます。platform=xilinx_u200_xdma_201830_2
--advanced.param
--advanced.param:<arg>
カーネル コンパイルのアドバンス パラメーターを指定します。<arg>
には、次の表にリストされている値のいずれかを指定します。
パラメーター名 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
param:compiler.acceleratorBinaryContent
|
データ型: 文字列 デフォルト値: |
xclbin に挿入する内容を指定します。有効なオプションは bitstream および dcp です。 |
param:compiler.errorOnHoldViolation
|
データ型: ブール型 デフォルト値: TRUE |
ホールド違反がある場合にエラー メッセージを表示します。 |
param:compiler.fsanitize
|
データ型: 文字列 デフォルト値: |
OpenCL カーネルのデバッグ で説明されるように OpenCL カーネルに追加のメモリ アクセス チェックが使用されるようにします。address、memory などの値を使用できます。 |
param:compiler.maxComputeUnits
|
データ型: 整数 デフォルト値: |
システムで使用可能な最大計算ユニット数。正の値を指定すると、ハードウェア プラットフォーム (.xsa) の numComputeUnits 設定が上書きされます。デフォルト値 -1 では、プラットフォームの設定が保持されます。 |
param:compiler.addOutputTypes
|
データ型: 文字列 デフォルト値: |
Vitis コンパイラで生成される追加の出力タイプ。xclbin 、sd_card 、hw_export 、qspi などの値を使用できます。 |
param:hw_em.compiledLibs
|
データ型: 文字列 デフォルト値: |
指定したシミュレータに clibs を使用します。 |
param:hw_em.platformPath
|
データ型: 文字列 デフォルト値: |
カスタム プラットフォーム ディレクトリへのパスを指定します。<platformPath> ディレクトリがプラットフォームの作成で使用されるには、次の要件を満たしている必要があります。
|
param:hw_em.enableProtocolChecker
|
データ型: ブール型 デフォルト値: FALSE |
ハードウェア エミュレーション中に軽量 AXI プロトコル チェッカー (lapc) をイネーブルにします。これは、AXI インターフェイスの正確さを確認するために使用します。 |
hw_em.simulator
|
データ型: 文字列 値: XSIM、QUESTA デフォルト値: XSIM |
ハードウェア エミュレーションの実行に指定したシミュレータを使用します。 |
param:compiler.xclDataflowFifoDepth
|
データ型: 整数 デフォルト値: |
カーネル データフロー領域で使用される FIFO の深さを指定します。 |
param:compiler.interfaceWrOutstanding
|
データ型: 整数範囲 デフォルト値: |
カーネル AXI インターフェイスにバッファリングする未処理の書き込みの数を指定します。有効な値は 1 ~ 256 です。 |
param:compiler.interfaceRdOutstanding
|
データ型: 整数範囲 デフォルト値: |
カーネル AXI インターフェイスにバッファリングする未処理の読み出しの数を指定します。有効な値は 1 ~ 256 です。 |
param:compiler.interfaceWrBurstLen
|
データ型: 整数範囲 デフォルト値: |
カーネル AXI インターフェイスの AXI 書き込みバーストに予測される長さを指定します。これは compiler.interfaceWrOutstanding オプションを使用して指定して、ハードウェア バッファー サイズを決定します。有効な値は 1 ~ 256 です。 |
param:compiler.interfaceRdBurstLen
|
データ型: 整数範囲 デフォルト値: |
カーネル AXI インターフェイスの AXI 読み出しバーストに予測される長さを指定します。これは compiler.interfaceRdOutstanding オプションを使用して指定して、ハードウェア バッファー サイズを決定します。有効な値は 1 ~ 256 です。 |
--advanced.param "compiler.addOutputTypes=qspi,sd_card"
[advanced]
セクション ヘッドの下で次のフォーマットを使用して指定できます。[advanced]
param=compiler.addOutputTypes="qspi,sd_card"
--advanced.prop
--advanced.prop <arg>
カーネル コンパイルのアドバンス カーネルまたはソリューション プロパティを指定します。<arg>
には、次の表にリストされている値のいずれかを指定します。
パラメーター名 | 有効値 | 説明 |
---|---|---|
prop:kernel.<kernel_name>.kernel_flags
|
データ型: 文字列 デフォルト値: |
カーネル <kernel_name> に特定のコンパイル フラグを設定します。 |
prop:solution.device_repo_path
|
データ型: 文字列 デフォルト値: |
ハードウェア プラットフォームのリポジトリへのパスを指定します。代わりに、 --platform オプションで .xpfm プラットフォーム ファイルへの完全パスを指定してください。 |
prop:solution.hls_pre_tcl
|
データ型: 文字列 デフォルト値: |
C コードの合成前に実行する Vivado HLS Tcl ファイルへのパスを指定します。これにより、Vivado HLS のコンフィギュレーション設定を合成前に適用できます。 |
prop:solution.hls_post_tcl
|
データ型: 文字列 デフォルト値: |
C コードの合成後に実行する Vivado HLS Tcl ファイルへのパスを指定します。 |
prop:solution.kernel_compiler_margin
|
データ型: 浮動小数点 デフォルト値: カーネル クロック周期の 12.5%。 |
カーネルのクロック マージン (ns)。この値は、配置配線遅延にマージンを提供するため、合成前にカーネル クロック周期から引かれます。 |
--advanced.misc
--advanced.misc:<arg>
カーネル コンパイルのアドバンス ツール指示子を指定します。