PetaLinux rootfs でのソフトウェア パッケージの管理 - 2020.1 Japanese

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2020-08-20
Version
2020.1 Japanese

Vitis 2020.1 リリースには、パッケージ管理機能が追加されています。すべての PetaLinux rootfs ソフトウェア パッケージは、https://petalinux.xilinx.com/sswreleases/rel-v2020/feeds でホストされています。ボードにインターネット アクセスがあれば、ターゲットボード上で Linux を実行するときに、これらのソフトウェア パッケージを rootfs にインストールできます。

この機能を使用するには、rootfs でパッケージ マネージャー DNF をイネーブルにする必要があります。ザイリンクスが提供するビルド済み Linux コンポーネントの rootfs では、デフォルトで DNF パッケージ管理機能が提供されます。

注記: 2020.1 のプリビルドの共通 RootFS には、間違ったパッケージ フィード URL が含まれています。これは既知の問題です。パッケージ フィード URL のアップデート情報は、アンサー 75391 を参照してください。

DNF パッケージ マネージャーで実行可能な基本的な機能には、次のものがあります。

使用可能なパッケージをリスト
dnf repoquery コマンドを使用します。
ザイリンクス リポジトリからパッケージをインストール
dnf install <pkg name> コマンドを使用します。
ローカル パッケージ ファイルからパッケージをインストール
dnf install <pkg file name> コマンドを使用します。
パッケージを sysroot にインストール

パッケージを実行中のボードの rootfs にインストールすると、ターゲットに最新のバイナリおよびおライブラリが含まれます。ホストでクロス コンパイルする必要がある場合は、これらのライブラリをホスト側の sysroot に追加する必要があります。

XRT に含まれる sysroot_overlay スクリプトを使用すると、RPM を抽出して sysroot をアップデートできます。このスクリプトは、RPM ライブラリを抽出し、sysroot にファイル アップデートを含めます。

XRT に加え、このスクリプトではさまざまなソフトウェア パッケージのすべての RPM がサポートされます。

sysroot_overlay.sh を取得
wget https://github.com/Xilinx/XRT/blob/master/src/runtime_src/tools/scripts/sysroots_overlay.sh コマンドを使用します。
sysroot コマンドの構文は次のとおりです。
./sysroots_overlay.sh --sysroot --rpms-file
説明:
  • --sysroot: オーバーレイされる sysroot を指定します。
  • --rpms-file: オーバーレイされる RPM ファイル パスを含む RPM ファイルを指定します。

次の例は、アップデートされた XRT を共通 sysroot にインストールします。

./sysroots_overlay.sh -s sysroots/aarch64-xilinx-linux/ -r $PWD/rpm.txt

次の例は、rpm.txt ファイルの内容を示します。

./xrt-dev-202010.2.6.0-r0.aarch64.rpm
./xrt-202010.2.6.0-r0.aarch64.rpm
注記:

このスクリプトは、ローカル RPM にのみ使用できます。RPM を共通 sysroot にインストールするには、RPM をホスト マシンにダウンロードする必要があります。