--hls.XXX
オプションは、カーネルのコンパイル中に呼び出される Vitis HLS 合成プロセス用のオプションを指定します。
--hls.clock
--hls.clock <arg>
Vitis HLS でカーネルをコンパイルする周波数を Hz で指定します。
<arg>
は <frequency_in_Hz>:<cu_name1>,<cu_name2>,..,<cu_nameN>
のように指定します。
-
<frequency_in_Hz>
: カーネル周波数を MHz で指定します。 -
<cu_name1>,<cu_name2>,...
: リストされているカーネルまたはカーネル インスタンス (CU) を指定のターゲット周波数でコンパイルします。
次に例を示します。
v++ -c --hls.clock 300000000:mmult,mmadd --hls.clock 100000000:fifo_1
[hls]
セクション ヘッドの下で次のフォーマットを使用して指定できます。[hls]
clock=300000000:mmult,mmadd
clock=100000000:fifo_1
--hls.export_mode
--hls.export_mode
HLS からのエクスポート モードをとエクスポートしたファイルへのパスを設定します。値は <file_type>:<file_path>
のように指定します。
<file_type>
は、ザイリンクス オブジェクト ファイルの xo
のみ指定できます。
次に例を示します。
v++ --hls.export_mode xo:./hls_kernel.xo
[hls]
セクション ヘッドの下で次のフォーマットを使用して指定できます。[hls]
export_mode=xo:./hls_kernel.xo
--hls.export_project
--hls.export_project
HLS プロジェクト設定スクリプトをエクスポートしたディレクトリを指定します。
次に例を示します。
v++ --hls.export_project ./hls_export
[hls]
セクション ヘッドの下で次のフォーマットを使用して指定できます。[hls]
export_project=./hls_export
--hls.max_memory_ports
--hls.max_memory_ports <arg>
カーネルの各引数に対して個別の AXI インターフェイス ポートを作成する必要があることを示します。指定しない場合、同じタイプのすべてのカーネル ポートが 1 つの AXI インターフェイスにまとめられます。すべてのカーネルを指定するか (all
)、カーネル名 (<kernel_name>
) を指定できます。
このオプションは、OpenCL カーネルにのみ使用できます。
次に例を示します。
v++ --hls.max_memory_ports vadd
[hls]
セクション ヘッドの下で次のフォーマットを使用して指定できます。[hls]
max_memory_ports=vadd:vadd_1
--hls.memory_port_data_width
--hls.memory_port_data_width <arg>
すべてのカーネルまたは指定のカーネル (<kernel name>
) のメモリ ポート幅を指定した値 (<number>
) に設定します。有効な値は <number>
または <kernel_name>:<number>
です。
OpenCL カーネルで有効です。
次に例を示します。
v++ --hls.memory_port_data_width 256
[hls]
セクション ヘッドの下で次のフォーマットを使用して指定できます。[hls]
memory_port_data_width=256