データ型 - 2020.1 Japanese

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2020-08-20
Version
2020.1 Japanese

intfloatdouble などのネイティブでサポートされている C データ型を使用した方がコードを短時間で記述および検証できるので、最初にコードを記述する際はこれらのデータ型を使用するのが一般的です。ただし、コードはハードウェアにインプリメントされるので、ハードウェアで使用されるすべての演算子のサイズはアクセラレータ コードで使用されるデータ型によります。そのため、デフォルトのネイティブ C/C++ データ型を使用すると、ハードウェア リソースが大きく低速なものとなり、カーネルのパフォーマンスが制限される可能性があります。その代わりにビット精度のデータ型を使用して、コードがハードウェアのインプリメンテーション用に最適化されるようにします。ビット精度または任意精度のデータ型を使用すると、小型で高速なハードウェア演算子が得られます。これにより、より多くのロジックをプログラマブル ロジックに配置できるようになり、また消費電力を抑えつつロジックをより高いクロック周波数で実行できるようになります。

コードでネイティブの C/C++ データ型ではなくビット精度のデータ型を使用することを考慮してください。

次のセクションで、Vitis コンパイラによりサポートされる最も一般的な任意精度データ型 (任意精度整数型および任意精度固定小数点型) について説明します。

注記: これらのデータ型は C/C++ のカーネルにのみ使用し、OpenCL カーネル (またはホスト コード内) には使用しないようにしてください。