flash
コマンドには、次の表に示す 3 つのサブコマンドがあります。
xbmgmt flash --scan
コマンドは、プラットフォーム ベースがロードされたかどうかをレポートします。シェルがロードされたかどうかを確認するには、xbmgmt
partition --scan
を使用する必要があります。プラットフォームのベースおよびシェルの詳細は、Alveo プラットフォーム ロードの概要を参照してください。
サブコマンド | 説明 |
---|---|
--scan
|
FPGA で実行されているフラッシュ メモリに書き込まれているパーティションと、ホスト システムにインストールされているフラッシュ メモリに書き込み可能なパーティションを取得します。 |
--update
|
ターゲット プラットフォーム (フラッシュ メモリに書き込み可能なパーティション) をカードのフラッシュ メモリに書き込みます。 |
--factory_reset
|
カードを工場出荷時の状態にリセットします。 |
各サブコマンドの詳細は、次のとおりです。
--scan
--scan
サブコマンドは、各カードのフラッシュ メモリにインストールされているパーティションと、ホスト システムにインストールされているフラッシュ メモリに書き込み可能なパーティションの詳細を返します。SC バージョン、BDF、シリアル番号、MAC アドレスなどの追加情報も返します。
コマンド ライン構文は次のとおりです。
xbmgmt flash --scan [--verbose | --json]
オプション | 説明 | 必須 |
---|---|---|
--verbose
|
追加のフィールドを含む詳細出力を返します。
|
× |
--json
|
--verbose オプションで表示されるすべてのフィールドを JSON フォーマットで返します。
|
× |
flash --scan
サブコマンドを次に示すようにオプションなしで使用すると、下の表に示すフィールドが返されます。
xbmgmt flash --scan
フィールド | 説明 |
---|---|
Card | カードのバス デバイス ファンクション (BDF) を次のフォーマットで示します。 [Bus : Device : Function] ヒント:
xbmgmt コマンドは、カード管理機能を含む BDF を返します。xbutil scan コマンドは、カードのユーザー機能を含む BDF を返します。 |
Card type | ザイリンクス カードのタイプ |
Flash type | カードに物理的に搭載されているフラッシュのタイプを返します。フラッシュのタイプは、次のとおりです。
|
Flashable partition running on FPGA | カードのフラッシュ メモリにインストールされているパーティションの詳細:
重要: フラッシュ メモリに書き込まれ、FPGA で実行中のパーティションの ID は、システムにインストールされているフラッシュ メモリに書き込み可能なパーティションの ID と一致している必要があります。そうでないと、スタックが正しく機能しません。
|
Flashable partitions installed in system | ホスト システムにインストールされているフラッシュ メモリに書き込み可能なパーティションの詳細:
|
xbmgmt flash
--scan
出力例を示します。Card [0000:a6:00.0]
Card type: u280
Flash type: SPI
Flashable partition running on FPGA:
xilinx_u280_xdma_201920_1,[ID=0x5da8da6e],[SC=4.3.4]
Flashable partitions installed in system:
xilinx_u280_xdma_201920_1,[ID=0x5da8da6e],[SC=4.3.4]
Card [0000:73:00.0]
Card type: u250
Flash type: SPI
Flashable partition running on FPGA:
xilinx_u250_xdma_201830_2,[ID=0x5d14fbe6],[SC=4.3.7]
Flashable partitions installed in system:
xilinx_u250_xdma_201830_2,[ID=0x5d14fbe6],[SC=4.3.7]
カードを初めて設置し、フラッシュ メモリへの書き込みを実行していない場合、またはカードが工場出荷時の状態にリセットされた場合は、--factory_reset に示すように、名前に GOLDEN が含まれます。
--verbose
オプションを使用すると、次の表に示すフィールドが追加で返されます。
xbmgmt flash --scan --verbose
フィールド | 説明 |
---|---|
Card Name | ザイリンクスのカード名 |
Card serial number (S/N) | カードのシリアル番号 |
Configuration mode | FPGA がコールド リセットから起動するときのコンフィギュレーション モード。次のコンフィギュレーション モードがあります。
|
Fan presence | カードにファンがあるかどうかを示します。 A: アクティブ冷却。カード上にファンがあります。 P: パッシブ冷却。カード上にファンはなく、ホスト サーバーにより冷却する必要があります。 |
Max power level | PCIe および接続された AUX 電源ポートから供給される使用可能なカードの最大消費電力 (ワット)。すべてのカードに AUX 電源ポートがあるわけではありません。 |
MAC address |
ザイリンクスがカードに割り当てた MAC アドレス。 ザイリンクスが割り当てた MAC アドレスを使用するか、独自のアドレスを指定できます。 アドレス FF:FF:FF:FF:FF:FF は、この MAC スロットにアドレスが割り当てられていないことを示します。 |
次に、1 つのカードを含むシステムの xbmgmt flash --scan
--verbose
出力例を示します。
Card [0000:a6:00.0]
Card type: u280
Flash type: SPI
Flashable partition running on FPGA:
xilinx_u280_xdma_201920_1,[ID=0x5da8da6e],[SC=4.3.4]
Flashable partitions installed in system:
xilinx_u280_xdma_201920_1,[ID=0x5da8da6e],[SC=4.3.4]
Card name ALVEO U280 PQ
Card S/N: 21760394R01L
Config mode: 7
Fan presence: A
Max power level: 225W
MAC address0: 00:0A:35:06:00:0A
MAC address1: 00:0A:35:06:00:0B
MAC address2: FF:FF:FF:FF:FF:FF
MAC address3: FF:FF:FF:FF:FF:FF
--json
サブオプションを使用すると、xbmgmt flash --scan
と同じ情報が JSON フォーマットで返されます。次に、1 つのカードを含むシステムに生成された JSON 出力の例を示します。
{
"card0": {
"shellpackage": "xilinx_u280_xdma_201920_1,[ID=0x5da8da6e],[SC=4.3.4]; ",
"name": "ALVEO U280 PQ",
"serial": "21760394R01L",
"config_mode": "7",
"fan_presence": "A",
"max_power": "225W",
"mac0": "00:0A:35:06:00:0A",
"mac1": "00:0A:35:06:00:0B",
"mac2": "FF:FF:FF:FF:FF:FF",
"mac3": "FF:FF:FF:FF:FF:FF"
}
}
--update
flash --update
サブコマンドは、カードのフラッシュ メモリにインストールされているパーティション (ターゲット プラットフォーム) を変更するために使用します。指定したターゲット プラットフォームと関連のサテライト コントローラーが、カード上のコンフィギュレーション可能な ROM に書き込まれます。コマンド ライン構文は次のとおりです。
xbmgmt flash --update [--shell <target_platform_name>
[--id <target_platform_id>]] [--card <bdf] [–force]
次の表に、使用可能なオプションを示します。
オプション | 説明 | 必須 |
---|---|---|
--shell
<target_platform_name>
|
カードのラッシュ メモリに書き込むターゲット プラットフォーム (フラッシュ メモリに書き込み可能なパーティション) の名前。ターゲット プラットフォームのインストール パッケージで指定する前に、ターゲット プラットフォームをホスト システム上にインストールしておく必要があります。ターゲット プラットフォームのダウンロード、インストール、および運用については、
Alveo™
を参照してください。ホスト システムにインストールされている使用可能なターゲット プラットフォームをリストするには、xbmgmt flash --scan を使用します。
たとえば、システムに U200 および U250 カードが設置されており、U200 および U250 ターゲット プラットフォームがどちらもホスト システムに存在する場合は、両方のカードのフラッシュ メモリにそれぞれのターゲット プラットフォームが書き込まれます。カードのターゲット プラットフォームがシステムに存在しない場合は、カードのフラッシュ メモリへの書き込みは実行されません。
カードのフラッシュ メモリに書き込まれているパーティションとシステム上のパーティションが一致する場合は、次のようなメッセージが表示され、カードはアップデートされません。
指定した
target_platform_name がホスト システムにインストールされていない場合は、カードはアップデートされず、次のようなメッセージが表示されます。
フラッシュ メモリに書き込み可能なパーティションの ID を取得するには、
|
× |
--card <bdf>
|
アップデートするアクセラレータ カードを Bus:Device:Function (BDF) タグで指定します。カードの BDF を取得するには、xbmgmt flash
--scan を使用します。
たとえば、システムに 2 つの U200 カードが設置されている場合は、両方のカードのフラッシュ メモリに指定した
BDF がみつからない場合は、次のメッセージが表示されます (<bdf> は入力した BDF)。カードにインストールされている BDF 値のリストを取得するには、
|
× |
--force
|
--force オプションは、 たとえば、
|
× |
--factory_reset
flash --factory_reset
サブコマンドは、カードのフラッシュ メモリに書き込まれている FPGA で実行中のパーティションを元のゴールデン イメージに戻します。サテライト コントローラーのバージョンは変更しません。コマンド ライン構文は次のとおりです。
xbmgmt flash --factory_reset [--card <bdf>]
オプションは 1 つで、次の表に示します。
オプション | 説明 | 必須 |
---|---|---|
--card <bdf>
|
工場出荷時の状態にリセットするアクセラレータ カードを Bus:Device:Function (BDF) タグで指定します。 カードの BDF を取得するには、
|
× |
xbmgmt flash
--factory_reset
コマンドを実行したら、カードを元のゴールデン イメージに戻すため、システムをコールド リブートする必要があります。
このコマンドを実行してコールド リブートしたら、xbmgmt flash --scan
を使用して、[Flashable partition running on FPGA] が元に戻っていることを確認します。次に示すように、パーティション名に GOLDEN が含まれているはずます。
Card [0000:a6:00.0]
Card type: u280
Flash type: SPI
Flashable partition running on FPGA:
xilinx_u280_GOLDEN_8,[SC=4.3]
Flashable partitions installed in system:
xilinx_u280_xdma_201920_1,[ID=0x5da8da6e],[SC=4.3.4]