--linkhook.XXX
オプションは、Vitis リンク プロセスの特定の段階で実行する Tcl スクリプトを指定します。有効な段階は、次に示す --linkhook.list_steps
コマンドを使用すると決定できます。
--linkhook.custom
--linkhook.custom <step name, path to script file>
ビルド プロセスの定義した時点で実行する Tcl スクリプトを指定します。スクリプトへのパスは、絶対パスまたはビルド ディレクトリへの相対パスで指定できます。
たとえば、次のコマンドは、ビルドの Syslink ステップ前に、指定した Tcl スクリプトを実行します。
v++ -l --linkhook.custom preSysLink,./runScript.tcl
-linkhook.do_first
--linkhook.do_first <step name, path to script file>
指定した段階名の前に実行する Tcl スクリプトを指定します。スクリプトへのパスは、絶対パスまたはビルド ディレクトリへの相対パスで指定できます。
たとえば、次のコマンドは、ビルドの place_design
段階前に、指定した Tcl スクリプトを実行します。
v++ -l --linkhook.do_first vpl.impl.place_design,runScript.tcl
-linkhook.do_last
--linkhook.do_last <step name, path to script file>
指定した段階が終了した直後に実行する Tcl スクリプトを指定します。スクリプトへのパスは、絶対パスまたはビルド ディレクトリへの相対パスで指定できます。
たとえば、次のコマンドは、ビルドの place_design
段階前に、指定した Tcl スクリプトを実行します。
v++ -l --linkhook.do_last vpl.impl.place_design,runScript.tcl
-linkhook.list_steps
--linkhook.list_steps
指定したターゲットのスクリプト フックをサポートするデフォルトおよびオプションのビルド段階をリストします。このコマンドでは、--target
および --link
オプションを指定する必要があります。
次に例を示します。
v++ --target hw -l --linkhook.list_steps
このコマンドは、ビルド プロセス中に常にイネーブルになっているデフォルトの段階と、必要に応じてイネーブルにできるオプションの段階の両方を返します。オプションの段階をイネーブルにする方法は、Vivado 合成およびインプリメンテーション結果の管理 を参照してください。