ハードウェア ビルドは、次の手順に従って設定します。
- <project>/Hardware/sd_card/sd_card フォルダーの内容を物理的な SD カードにコピーします。これにより、ターゲット プラットフォーム用のブータブル媒体が作成されます。
- SD カードをエンベデッド プロセッサ プラットフォームのカード リーダーに挿入します。
- プラットフォームのブート モード設定を SD ブート モードに変更し、ボードに電源を投入します。
- デバイスが起動したら、コマンド プロンプトに
mount
コマンドを入力してマウント ポイントのリストを取得します。次の図に示すように、mount
コマンドでシステムのマウント情報が表示されます。ヒント:mount
コマンドの結果から、次の手順のcd
コマンドおよびその後のコマンドで使用するための適切なパスを記録してください。
- 次のコマンド (例) を実行します。
cd /run/media/mmcblkop1 source init.sh cat /etc/xocl.txt
cat
コマンドによりプラットフォーム名xilinx_vck190_base_202010_1
が表示されるので、これが指定したプラットフォームと同じであり、設定が正しいことを確認できます。 -
ifconfig
を実行してターゲット カードの IP アドレスを取得します。この IP アドレスを使用して Vitis IDE で TCF エージェントの接続を設定し、エンベデッド プロセッサ プラットフォームの指定された IP アドレスに接続します。 - リモート アクセラレータ カードへのターゲット接続を作成します。Target Connections ビューを開きます。 をクリックして
- Target Connections ビューで Linux TCF Agent を右クリックして New Target をクリックし、New Target Connection ダイアログ ボックスを開きます。
-
Target Name でターゲット名を指定し、Set as default target をオンにして、Host に先ほどの手順で取得したアクセラレータ カードのホスト IP アドレスを入力します。
- OK をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
- Assistant ビューで [Hardware] ビルドを右クリックし、Set Active をクリックしてアクティブ ビルドにします。
-
Assistant ビューで [Debug] () をクリックし、Debug
Configurations コマンドをクリックします。Debug Configurations ダイアログ ボックスが開きます。ここで、プラットフォームのハードウェア ビルドのデバッグを設定できます。
Main タブで次のオプションを設定します。
- Name
- ハードウェア デバッグ コンフィギュレーションの名前を指定します。
- Linux TCF Agent
- アクセラレータ カード用に指定した IP アドレスを使用してビルドする新しいエージェントを選択します。
- Configuration
- Hardware コンフィギュレーションが選択されていることを確認します。
- Enable Profiling
- イベントからトレース データを収集します。
Debug Configuration ダイアログ ボックスの Application タブをクリックします。
Application タブで、次のオプションを設定します。
- Local File Path
- ターゲット プラットフォームに作成したファイルを保存するローカル ディスクの場所を指定します。
- Remote File Path
- 前の手順で取得したアクセラレータ カードからのリモート マウント ロケーションを指定します。
- Working directory
- ターゲット ボードで作成されたファイルの保存先を指定します。
-
Apply をクリックして変更を保存し、Debug をクリックしてプロセスを開始します。
Vitis IDE に Debug パースペクティブが開き、ハードウェア プラットフォームの PS アプリケーションに接続されます。アプリケーションは自動的に
main()
関数で停止するので、デバッグ環境を設定できます。