Vitis デバッガー (
xgdb
) には、ホスト アプリケーションから XRT ライブラリを視覚化する新しい GDB コマンドが含まれます。 注記:
Vitis デバッガー外で GDB を実行する場合は、ホストおよびカーネル デバッグの開始 で説明されているように、
appdebug.py
スクリプトを使用してコマンド拡張機能をイネーブルにする必要があります。
gdb
コマンド ラインから、次の 2 種類のコマンドを呼び出すことができます。
- XRT ライブラリ データ構造 (
cl_command_queue
、cl_event
、およびcl_mem
) を可視化するためのxprint
コマンド。これらのコマンドは、下に説明されています。 - ハードウェア実行でのデバッグ時に Vitis ターゲット プラットフォームで実行されている IP を可視化するための
xstatus
コマンド。
xprint
および xstatus
コマンドの詳細を表示するには、gdb
コマンド プロンプトで「help <command>
」と入力します。
これらのコマンドは、ホスト アプリケーションがハングした場合に使用するのが一般的です。この場合、ホスト アプリケーションがコマンド キューが終了するのを待っているか、またはイベント リストで待機していると考えられます。xprint queue
コマンドを使用してコマンド キューを表示すると、どのイベントが終了していないのかわかり、イベント間の依存性を解析できます。
これら両方のコマンドの出力は、Vitis IDE を使用してデバッグすると自動的に表示されます。[Debug] パースペクティブの左上の [Variables]、[Breakpoints]、[Registers] という 3 つのビューの横に、[Command Queue]、[Memory Buffers]、[Platform Debug] というビューが表示され、それぞれ xprint
queue
、xprint mem
、および xstatus
の出力を表示します。