グローバル メモリとカーネルの間の最大データ幅は 512 ビットです。データ転送レートを最大にするには、この最大データ幅を使用することをお勧めします。Vitis カーネル フローでは、バースト アクセスを向上するため、Vitis HLS ツールによりデフォルトでカーネル インターフェイスのサイズが 512 ビットに変更されます。詳細は、 Vitis HLS フローのポート幅の自動変更 を参照してください。
ヒント:
Vitis HLS の合成サマリ レポートには、ポートの拡張に関する情報が含まれます。ただし、このレポートを確認するには、ツールを起動する必要があります。
ポート幅の自動変更機能を使用する際は、次の利点と問題点を考慮する必要があります。
- ツールがデータ型のサイズではなく大きなベクターを読み出すので、メモリからの読み出しレイテンシが向上します。
- 大きなベクターをバッファリングして、データをデータパス サイズにシフトする必要があるので、リソースが増加します。
- 自動ポート幅変更では標準 C データ型のみがサポートされ、
ap_int
、ap_uint
、構造体、配列などの集合体でないデータ型はサポートされません。
ヒント: 自動ポート幅変更をディスエーブルにし、手動でカーネル ポートのサイズを指定することもできます。