波形ベースのカーネル デバッグ フローの実行 - 2020.2 Japanese

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2021-03-22
Version
2020.2 Japanese

Vitis IDE では、ハードウェア エミュレーション モードで波形ベースの HDL デバッグがサポートされています。波形は、Vivado ロジック シミュレーション ユーザーが使い慣れた Vivado 波形ビューアーに開きます。Vitis IDE では、カーネル インターフェイスおよび内部信号を表示でき、再開、HDL ブレークポイントなどのデバッグ制御や、HDL コード ルックアップ、波形マーカーもサポートされます。また、最上位 DDR データ転送 (バンクごと) と、計算ユニットの停止、ループ パイプラインのアクティビティ、カーネル特定の詳細も示されます。

詳細は、[Waveform] ビューおよびライブ波形ビューアーを参照してください。

ライブ波形ビューアーが生成されるように設定した場合は、実行ファイルを実行したときに波形ビューアーが自動的に開きます。デフォルトでは、波形ビューアーにすべてのインターフェイス信号と次のデバッグ階層が表示されます。

図 1. 波形ビューアー
Memory Data Transfers
すべての計算ユニットからのこれらのインターフェイスを介したデータ転送を表示します。
ヒント: これらのインターフェイスのビット幅は、計算ユニットとは異なることがあります。その場合、バースト長が異なります。たとえば、計算ユニットでの 16 個の 32 ビット ワードのバーストは、OCL マスターでは 1 つの 512 ビット ワードのバーストになります。
Kernel <kernel name><workgroup size> Compute Unit<CU name>
カーネル名、ワークグループ サイズ、および計算ユニット名。
CU Stalls (%)
CU 全体のストールのサマリを表示します。すべての最下位ストール信号のバスが 1 つ作成されます。このバスは、各時点においてアクティブな信号の割合 (%) として波形に表示されます。
Data Transfers
CU のすべての AXI マスターのデータ転送を表示します。
User Functions
CU の階層内の関数すべてをリストします。
Function: <function name>
これは関数名です。
Dataflow/Pipeline Activity
CU の関数レベルのループのデータフロー/パイプライン信号を表示します。
Function Stalls
この関数内の 3 つのストール信号をリストします。
Function I/O
関数の I/O をリストします。これらの I/O は、-m_axiap_fifoap_memory、または ap_none プロトコルのものです。
ヒント: 波形デバッガーと同様、[Scope] メニューから該当するインスタンスを選択し、[Object] メニューから信号を選択すると、内部信号の追加のデバッグ データを表示できます。また、HDL ブレークポイントなどのデバッグ制御、HDL コード ルックアップ、および波形マーカーもサポートされます。波形ビューアーの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: ロジック シミュレーション』 (UG900) を参照してください。