2 つのタイムライン トレース レポートの比較 - 2021.1 Japanese

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2022-03-29
Version
2021.1 Japanese

Vitis アナライザーでは、複数の Timeline Trace レポートが使用可能な場合に、1 つの Timeline Trace レポートを別のレポートと比較できます。開いている Timeline Trace レポートで、レポート ツールバー メニューの Compare リンクをクリックすると、現在のレポートと比較できるほかの Timeline Trace レポートがドロップダウン リストで表示されます。Vitis アナライザーでは、次の図に示すように、タイムラインどうしが同期されるので、1 つのトレース ウィンドウで水平にスクロールすると、両方のトレース レポートが一緒にスクロールされます。

ヒント: 左側の Report Navigator ペインに表示されている Timeline Trace レポートを右クリックして Compare to コマンドを選択することもできます (比較するタイムラインが複数ある場合にのみイネーブルになります)。

Timeline レポート内のイベントは、2 つの異なるアプリケーション実行間で異なる時間にトリガーできます。上の図に示すようにレポート ツールバー メニュー Time offset オプションを使用すると、両方のウィンドウのカーソルを同期して、視覚的に比較できます。上部のトレース ウィンドウを拡大または縮小すると、下部のウィンドウも自動的に拡大または縮小します。

図に示すように、同じ期間に、上のタイムラインと比較して、下のタイムライン トレースの方がカーネル エンキューが多くあります。また、上のタイムラインと比較すると、下のタイムライン トレースの方が読み出し/書き込みのデータ転送バッファーが多くあります。これらの視覚化は、両方のトレースで転送密度を比較するのに役立ちます。たとえば、各エンキュー間の距離は下部タイムライン トレースではかなり小さく、各エンキューの計算時間も小さくなります。

右上の Filter コマンドをクリックすると、各タイムラインに表示するエレメントを指定できます。これにより、タイムライン トレース レポートに表示される情報を制限したり、比較対象の情報に焦点を当てたりできます。