Vitis アナライザーでは、複数の Timeline Trace レポートが使用可能な場合に、1 つの Timeline Trace レポートを別のレポートと比較できます。開いている Timeline Trace レポートで、レポート ツールバー メニューの Compare リンクをクリックすると、現在のレポートと比較できるほかの Timeline Trace レポートがドロップダウン リストで表示されます。Vitis アナライザーでは、次の図に示すように、タイムラインどうしが同期されるので、1 つのトレース ウィンドウで水平にスクロールすると、両方のトレース レポートが一緒にスクロールされます。
Timeline レポート内のイベントは、2 つの異なるアプリケーション実行間で異なる時間にトリガーできます。上の図に示すようにレポート ツールバー メニュー Time offset オプションを使用すると、両方のウィンドウのカーソルを同期して、視覚的に比較できます。上部のトレース ウィンドウを拡大または縮小すると、下部のウィンドウも自動的に拡大または縮小します。
図に示すように、同じ期間に、上のタイムラインと比較して、下のタイムライン トレースの方がカーネル エンキューが多くあります。また、上のタイムラインと比較すると、下のタイムライン トレースの方が読み出し/書き込みのデータ転送バッファーが多くあります。これらの視覚化は、両方のトレースで転送密度を比較するのに役立ちます。たとえば、各エンキュー間の距離は下部タイムライン トレースではかなり小さく、各エンキューの計算時間も小さくなります。
右上の Filter コマンドをクリックすると、各タイムラインに表示するエレメントを指定できます。これにより、タイムライン トレース レポートに表示される情報を制限したり、比較対象の情報に焦点を当てたりできます。