Assistant ビューには、ビルド コンフィを管理し、コンフィギュレーションを実行し、これらのコンフィギュレーションの属性を設定するプロジェクト ツリーが含まれます。このビューは Explorer ビューと連動し、デフォルトの Vitis IDE パースペクティブのすぐ下に表示されます。次は、Assistant ビューとそのツリー構造の例です。
Assistant ビュー階層に表示されるオブジェクトには、最上位のシステムプロジェクト、ホスト プロジェクト、ハードウェア カーネル プロジェクト、および hw_link
プロジェクトが含まれます。これらのプロジェクトごとに、ソフトウェア エミュレーションとハードウェア エミュレーションのビルド コンフィギュレーション、およびハードウェア ビルド コンフィギュレーションなどの異なるビルド コンフィギュレーションも表示されます。ビルド コンフィギュレーションは、ビルド ターゲット に説明するように、ビルド ターゲットを定義して、コンパイルおよびリンク プロセスのオプションを指定します。
- Emulation-SW ビルドは、緑のチェック ボックスが付いていると、完了しています。
-
Emulation-HW ビルドは、黄色の感嘆符 (!) で示される場合、ハードウェア カーネルと
hw_link
プロジェクトのためにアップデートする必要があります。 - Hardware ビルドは構築されません。
Emulation-HW ビルドなどのビルド コンフィギュレーションを選択して Settings アイコン () をクリックすると、Vitis ビルド コンィギュレーション設定 のダイアログ ボックスが開きます。この Settings ダイアログ ボックスでは、特定のエミュレーションまたはハードウェア ターゲットのビルド プロセスを設定できます。
これらのビルド コンフィギュレーションの階層内には、バイナリ コンテナー (または .xclbin)、ハードウェア関数、実行コンフィギュレーション、およびビルドや実行プロセスで生成されたレポートまたはサマリなどが含まれます。特定のビルド コンフィギュレーションのハードウェア関数を選択して Settings アイコンをクリックすると、Vitis のハードウェア関数設定のダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスを使用して、各カーネルの計算ユニット数を指定し、計算ユニットを SLR へ割り当て、カーネル ポートをグローバル メモリに割り当てます。
特定のビルド コンフィギュレーションが構築されたら、プロジェクトで起動コンフィギュレーションを使用できるようになります。起動コンフィギュレーションには、次の 2 つの種類があります。
- 実行コンフィギュレーションは、コンパイルおよびリンク済みのアプリケーションの実行に使用されるプロファイルで、ホスト アプリケーションおよびカーネル コードを実行する環境およびオプションを定義します。ツールバーメニューの [Run] コマンド () を使用して、実行コンフィギュレーションにアクセスします。開いた Vitis の実行およびデバッグ コンフィギュレーション設定 のダイアログ ボックスで、起動する前にその実行を設定できます。
- デバッグ コンフィギュレーションは、アプリケーションをデバッグするためのプロファイルを指定します。ホストおよびカーネル コードの両方をインタラクティブにデバッグする環境を起動します。デバッグ コンフィギュレーションには、ツールバー メニューの [Debug] コマンド () でアクセスできます。詳細は、Vitis IDE デバッグ フロー を参照してください。
Assistant ビュー内の View メニューには、Assistant ビューの表示に影響を与えるオプションや、Assistant ビューがほかのビューとどのように連動するかに影響を与えるオプションが含まれます。メニュー コマンドを右クリックして View メニューを開くと、次のオプションが表示されます。
- Show Active Build Configurations Only
- オンにすると、Assistant ビューには各プロジェクトのアクティブなビルド コンフィギュレーションのみが表示されます。このオプションは、Assistant ビューのデータ量を削減するために使用します。アクティブ コンフィギュレーションを変更するには、[Project Editor] ビューで Active build configuration を選択します。
- Link with Console
- オンにすると、Console ビューのビルド コンフィギュレーションが Assistant ビューで現在選択されているビルド コンフィギュレーションと同じになるように自動的に切り替わります。オフにすると、Assistant ビューに合わせて自動的には変更されません。
- Link with Guidance
- オンにすると、Console ビューの Guidance タブが Assistant ビューで現在選択されているものと同じになるように自動的に切り替わります。
ビルドおよび実行プロセス中にはビルド コンフィギュレーションごとにレポートが生成され、Assistant ビューに表示されます。さまざまなレポートが、コンパイル サマリ、リンク サマリ、パッケージ サマリ、および実行サマリに分類され、Vitis アナライザーの使用 で説明されるように、Vitis アナライザー ツールで表示できます。Assistant ビューでこれらのサマリ レポートのいずれかを右クリックすると、次のように Open in Vitis Analyzer を選択できます。