Vitis アクセラレーション プラットフォームの要件がすべて整ったら、それらをパッケージして最終的な Vitis アクセラレーション プラットフォームを生成できます。これには、Vitis IDE またはザイリンクス ソフトウェア コマンドライン ツール (XSCT) のいずれかを使用します。
- Vitis IDE で をクリックして Vitis プラットフォームを作成します。
- XSCT を使用すると、
platform
コマンドでプラットフォームを作成したり、domain
コマンドでドメインをプラットフォームに追加できます。 XSCT の詳細は、 『Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料』 (UG1416) のエンベデッド ソフトウェア開発フローのザイリンクス ソフトウェア コマンド ライン ツール を参照してください。
プラットフォームは、複数のハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントをカプセル化したものです。このカプセル化により、ハードウェア指向のエンジニアからアプリケーション エンジニアへの提出が容易になります。
プラットフォームには、次のファイルおよび情報がパッケージされます。
- ハードウェア仕様
- これはエクステンシブル XSA ファイルです。
- ソフトウェア コンポーネント
- これらはプラットフォームに OpenCL ランタイムをイネーブルにする Linux ドメインとして追加されます。
ルート ファイルシステム
Vitis では FAT32 および Ext4 パーティション タイプがサポートされます。ルート ファイルシステムは、Vitis のアプリケーション作成段階中に割り当てることができるので、プラットフォーム作成段階ではオプションです。
イメージ ディレクトリは、プラットフォーム作成中に設定する必要があります。このディレクトリのすべてのコンポーネントが最終 SD カード イメージにパックされます。ターゲット ファイル システムが FAT32 の場合、ファイルは SD カードのルート ディレクトリに、Ext4 の場合、ファイルは最初の FAT32 パーティションのルート ディレクトリに含まれます。
ブート コンポーネント
アプリケーション ビルド プロセスでブート イメージがパッケージされるようにするには、BIF ファイルを指定する必要があります。
次は BIF ファイルの例です。
/* linux */
the_ROM_image:
{
[fsbl_config] a53_x64
[bootloader] <fsbl.elf>
[pmufw_image] <pmufw.elf>
[destination_device=pl] <bitstream>
[destination_cpu=a53-0, exception_level=el-3, trustzone] <bl31.elf>
[destination_cpu=a53-0, exception_level=el-2] <u-boot.elf>
}
BIF で記述されるファイルすべてを含むブート コンポーネント ディレクトリも指定する必要があります。この例では、コンポーネント ディレクトリに fsbl.elf、pmufw.elf、bl31.elf、および u-boot.elf が含まれます。これらのブート コンポーネントは PetaLinux で生成できます。
Vitis アプリケーション ビルドおよびパッケージ ステートでは、v++
でブート コンポーネント ディレクトリ内のファイルが検索され、実際のファイル名とパスでプレースホルダーが置換されます。この後 Bootgen が呼び出されて BOOT.BIN が生成されます。