–-vivado.XXX
オプションは、デバイス バイナリ (.xclbin) の合成およびインプリメンテーション用の Vivado ツールを設定するために使用します。たとえば、生成するジョブの数、インプリメンテーション run に使用する LSF コマンド、または使用する特定のインプリメンテーション ストラテジを指定できます。最適化、配置、タイミングを設定したり、出力するレポートを指定したりできます。
--vivado.impl.jobs
--vivado.impl.jobs <arg>
Vivado Design Suite がデバイス バイナリをインプリメントするのに使用する並列ジョブ数を指定します。ジョブ数を増やすと、Vivado インプリメンテーション ステップを並列に処理することにより、ジョブを短時間で完了できます。
例:
v++ --link --vivado.impl.jobs 4
--vivado.impl.lsf
--vivado.impl.lsf <arg>
bsub
コマンド ラインを LSF クラスターに渡す文字列として指定します。Vivado インプリメンテーションに IBM Platform Load Sharing Facility (LSF) を使用する場合に必要なオプションです。
例:
v++ --link --vivado.impl.lsf '{bsub -R \"select[type=X86_64]\" -N -q medium}'
--vivado.impl.strategies
--vivado.impl.strategies <arg>
Vivado インプリメンテーション run のストラテジ名のカンマ区切りのリストを指定します。ALL
を使用すると、使用可能なすべてのインプリメンテーション ストラテジが実行されます。これにより、ビルド プロセス中にさまざまなインプリメンテーション ストラテジを同時に実行できるので、デザインのタイミングおよび配線の問題をより迅速に解決できます。
--vivado.param
--vivado.param <arg>
FPGA のバイナリ (xclbin) の合成およびインプリメンテーションに使用する Vivado Design Suite のパラメーターを指定します。
--vivado.prop
--vivado.prop <arg>
FPGA のバイナリ (xclbin) の合成およびインプリメンテーションに使用する Vivado Design Suite のプロパティを指定します。
プロパティ名 | 有効な値 | 説明 |
---|---|---|
vivado.prop
<object_type>.<object_name>.<prop_name>
|
データ型: さまざま |
Vivado ハードウェア コンパイル フローで使用されるプロパティを指定できます。
例:
|
たとえば、コマンド ラインからは次のように実行します。
v++ --link --vivado.prop run.impl_1.STEPS.PHYS_OPT_DESIGN.IS_ENABLED=true
--vivado.prop run.impl_1.STEPS.PHYS_OPT_DESIGN.ARGS.DIRECTIVE=Explore
--vivado.prop run.impl_1.STEPS.PLACE_DESIGN.TCL.PRE=/…/xxx.tcl
Explore
指示子を設定し、PLACE_DESIGN ステップよりも前に実行する Tcl スクリプトを指定しています。 これらのオプションは、コンフィギュレーション ファイルの [vivado]
セクション ヘッドの下で次のフォーマットを使用して指定できます。
[vivado]
prop=run.impl_1.STEPS.PHYS_OPT_DESIGN.IS_ENABLED=true
prop=run.impl_1.STEPS.PHYS_OPT_DESIGN.ARGS.DIRECTIVE=Explore
prop=run.impl_1.STEPS.PLACE_DESIGN.TCL.PRE=/…/xxx.tcl
--vivado
オプションの波かっこの使用方法には注意が必要です。プロパティ名の一部ではなく、全体を囲む必要があります。正しい使用方法は、次のようになります。--vivado_prop run.impl_1.{STEPS.PLACE_DESIGN.ARGS.MORE OPTIONS}={-no_bufg_opt}
--vivado_prop run.impl_1.STEPS.PLACE_DESIGN.ARGS.{MORE OPTIONS}={-no_bufg_opt}
--vivado.synth.jobs
--vivado.synth.jobs <arg>
Vivado Design Suite がデバイス バイナリを合成するのに使用する並列ジョブ数を指定します。ジョブ数を増やすと、Vivado 合成を並列に処理することにより、ジョブを短時間で完了できます。
例:
v++ --link --vivado.synth.jobs 4
--vivado.synth.lsf
--vivado.synth.lsf <arg>
bsub
コマンド ラインを LSF クラスターに渡す文字列として指定します。Vivado 合成に IBM Platform Load Sharing Facility (LSF) を使用する場合に必要なオプションです。
例:
v++ --link --vivado.synth.lsf '{bsub -R \"select[type=X86_64]\" -N -q medium}'