プロジェクトを開発する際、ホストやカーネル コードに変更を加えた結果、ツールで生成されたさまざまなビルドおよび run サマリの内容や質が完全に変わってしまうことがあります。既存のレポートおよび解析データは、手動で保存しておかないと、上書きされます。Archive Summary コマンドを実行すると、開いている Link Summary や Run Summary に関連するファイルをすべて保存できます。
ヒント: アーカイブ サマリを共有することで、ほかのチーム メンバーとデザイン レポートをすばやく共有できます。
Report Navigator でサマリを右クリックして Archive Summary をクリックします。次のような Archive Summary ダイアログ ボックスが開きます。
をクリックするか、図 1. [Archive Summary] ダイアログ ボックス
アーカイブ ファイル名には、link_summary.archivelink_summary.archiverun_summary.archiverun_summary.archiveVitis などの拡張子が付きます。アーカイブの内容は、アーカイブされるサマリ レポートによって異なります。
Link Summary の内容には、次のファイル拡張子が含まれます。
- バイナリ コンテナー
- .xclbin
- カーネル
- .xo
- システム/プラットフォーム ダイアグラム
- .json
- システム見積もり
- .xtxt
- [Guidance] ビュー
- .html、.pb
- タイミング サマリ
- .rpt、.rpv
- 使用率
- .xutil
- HLS 合成レポート
- レポート
Run Summary の内容には、次のファイル拡張子が含まれます。
- システム ダイアグラム
- .run_summary
- プラットフォーム ダイアグラム
- .run_summary
- [Guidance] ビュー
- 必須ではなく、perf_analyze および opencl_summary.csv を使用して生成されます。
- プロファイル サマリ
- opencl_summary.csv
- アプリケーション タイムライン
- opencl_trace.csv
- 波形レポート
- .wdb
重要:
AI エンジン デザインの場合、run_summary にトレース レポートが含まれていても AI エンジン 作業ディレクトリのエントリがない場合、Vitis アナライザーは
hwanalyze
を実行してトレース レポートを表示できません。この場合、AI エンジン の compile_summary のディレクトリを尋ねるメッセージされ、ディスクの run_summary ファイルがアップデートされます。このディレクトリを指定する前に run_summary をアーカイブすると、アーカイブされた run_summary からトレース レポートを表示できなくなります。また、サマリ レポートの生成に使用された .xclbin ファイル拡張子、コンパイル済みのカーネル オブジェクト ファイルの拡張子 (.o および .xo)、元のソース ファイルの拡張子 (.cpp、.c、.cl) を保存することもできます。
ヒント: ガイダンスは、
Vitis™
アナライザーで
opencl_summary.csv
(およびオプションで profile_kernels.csv
) からダイナミックに生成されるので、保存されません。既存のアーカイブ ファイルを開くには、Vitis アナライザーを起動しても開くことができます。
をクリックし、そのファイルを指定します。アーカイブ ファイルは vitis_analyzer design.archive
[Archive Summary] はコマンド ラインからも実行できます。詳細は、次を参照してください。
archive_summary -help
注記:
Vitis アナライザーのアーカイブは、圧縮されたアーカイブで、解凍すると、アーカイブに含まれる xclbin ファイルや xo ファイルなどの個別ファイルにアクセスできます。