カーネルの配置と接続を決定 - 2021.1 Japanese

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2022-03-29
Version
2021.1 Japanese

カーネルの境界を決定すると、インスタンシエートするカーネルの数が正確にわかるので、グローバル メモリ リソースに接続する必要のあるポート数もわかります。

この段階では、ターゲット プラットフォームの機能と使用可能なグローバル メモリ リソースについて理解しておくことが重要です。たとえば、 Alveo™ U200 データセンター アクセラレータ カードには DDR4 の 16 GB バンクが 4 つ、PLRAM の 128 KB バンクが 3 つあり、3 つの SLR (Super Logic Region) に分配されています。詳細は、Vitis ソフトウェア プラットフォームのリリース ノート を参照してください。

カーネルが工場だとすると、グローバル メモリ バンクは工場を行き来する物品を保管する倉庫です。SLR は、倉庫や工場が建設される前の工業地帯のようなものです。ある工場地帯の倉庫から別の工場地帯の工場に物品を移動することはできますが、遅延や複雑性が増します。

複数の DDR を使用すると、データ転送の負荷を調整してパフォーマンスを向上できますが、各 DDR コントローラーがデバイス リソースを消費するので、コストが増加します。カーネル ポートをメモリ バンクに接続する方法を決定する際は、これらを考慮してください。カーネル ポートのメモリへのマップ で説明したように、これらの接続はコンパイラ オプションを使用して設定できるので、必要に応じて設定を簡単に変更できます。

アーキテクチャの詳細を設定すると、カーネルのインプリメントを開始して、アプリケーション全体をアセンブルするのに必要な情報がすべて揃います。