Alveo データセンター アクセラレータ カードのハードウェア デバッグでは、物理的なカードおよびカード上の JTAG コネクタにはアクセスできないので、XVC-over-PCIe 接続を使用するのが一般的です。XVC-over-PCIe を使用すると、ターゲット プラットフォーム上で実行されているアプリケーションをリモートでデバッグできますが、AXI インターコネクトのシステム ハングアップなどの状況が発生すると、これらの PCIe/AXI 機能を使用するハードウェア デバッグ機能は使用できません。これらの状況をデバッグするのは、プラットフォーム設計では特に重要です。
JTAG フォールバックは、これまで XVC-over-PCIe でのみアクセス可能であったデバッグ ネットワークにアクセスするために設計された機能です。JTAG フォールバック機能は、プラットフォーム デザインの XVC-over-PCIe ベースのデバッグ ネットワークを変更せずにイネーブルにできます。
ホスト側では、Vivado ハードウェア マネージャー ユーザーが hw_server
を介してアクセラレータ カード (テスト対象デバイス (DUT)) の JTAG ピンに接続されている JTAG ケーブルに接続すると、hw_server
が XVC-over-PCIe のハードウェアへのパスをディスエーブルにします。これにより、XVC-over-PCIe ケーブルをプライマリ デバッグ パスとして使用できるようになりますが、特定の状況で必要な場合は JTAG ケーブルを介したデバッグがイネーブルになります。JTAG ケーブルへの接続を解除すると、hw_server
は XVC-over-PCIe のハードウェアへのパスを再びイネーブルにします。