ザイリンクスが提供する共通 Linux コンポーネントを使用する場合は、次を実行してプラットフォーム上でアクセラレーション アプリケーションを実行します。
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Vitis コンパイラ コマンド
v++ --package
で生成された sd_card.img を SD カードに書き込みます。 - ボードをブートします。
- cd /mnt/sd-mmcblk0p1/ コマンドを実行します。
- source init.sh コマンドを実行します。
- アクセラレーション アプリケーションを実行します。ベクター加算の場合は、./vadd ./binary_container_1.xclbin を実行します。
アクセラレーション アプリケーションでは、アクセラレーション カーネルとの通信にザイリンクス ランタイム (XRT) を使用します。XRT の環境を設定するには、init.sh を実行します。このコマンドは、次を実行します。
- 環境関数 XILINX_XRT を /usr に設定し、アプリケーションで XRT 環境が見つけられるようにします。
- platform_desc.txt を /etc/xocl.txt にコピーし、XRT にどのプラットフォームで実行しているかを通知します。
注記: 2019.2 リリースの Vitis では、これは自動的に実行されていました。init.sh の自動実行によりセキュリティ違反が発生する可能性があるので、共通 Linux rootfs ではデフォルトでは init.sh は実行されません。
注記:
sd_card.img ファイルが既に SD カードに書き込まれており、アプリケーションをアップデートするだけの場合は、<Vitis System
Project>/Hardware/package/sd_card からのファイルをすべて SD カードの FAT32 パーティションにコピーして既存のファイルを置き換えて、デバッグ段階で時間を節約できます。Ext4 パーティションは sd_card.img では変更されません。