バイナリ コンテナーの設定を編集するには、Assistant ビューで hw_link
プロジェクトのビルド ターゲットを展開し、binary_container
を選択して、Settings ボタン () をクリックします。これにより、次の図に示す Binary Container
Settings ダイアログ ボックスが表示されます。
ヒント:
Binary Container
Settings ダイアログボックスに表示されるオプションは、選択した特定のビルド ターゲットのほか、ソフトウェア エミュレーション、ハードウェア エミュレーション、およびハードウェアによっても異なります。
図 1. バイナリ コンテナーの設定
バイナリ コンテナーに新しい名前を指定して、v++
コマンドのリンク オプションを指定します。含まれるオプションは、次のとおりです。
- Name
- バイナリ コンテナーの名前を入力します。
- V++ configuration settings
- コンフィギュレーション ファイルに追加する Vitis リンカー オプションを指定します。Edit コマンド (…) を選択して、コンフィギュレーション ファイルに追加するオプションを編集します。指定したオプションは、ダイアログ ボックスの下部に表示される V++ Linker Command Line でリンクされている binary_container-link.cfg ファイルに追加されます。
- V++ command line
- 追加する選択したバイナリ コンテナーのリンク オプションをダイアログ ボックスの下部に表示される V++ Linker Command Line に入力します。使用可能なオプションの詳細は、Vitis コンパイラ コマンド を参照してください。
- Compute Units
- --connectivity オプション で説明されるように、デバイス バイナリに追加するカーネルの数を指定します。このフィールドは編集可能で、値を入力すると、追加のカーネルがダイアログ ボックスに表示されます。
- Memory
- カーネル ポートのメモリへのマップ で説明するように、計算ユニットの各引数にグローバル メモリ割り当てを定義します。
- SLR
- 計算ユニットの SLR への割り当て で説明するように、カーネルの各計算ユニットに SLR 配置を定義します。
- ChipScope Debug
- ハードウェア トレース デバッグ情報を取り込むモニターを追加します。
--debug.chipscope
オプションを指定します。 - Protocol Checker
- デザインに AXI プロトコル チェッカーを追加します。これは、
--debug.protocol
オプションと関連します。 - Data Transfer
- 計算ユニットとグローバル メモリ間のデータ転送に関連する情報を取り込むパフォーマンス モニターを追加します。取り込まれるデータは、カウンターおよびトレースのいずれか、または両方です。これは、
--profile.data
オプションと、アプリケーションでのプロファイリングのイネーブル で説明される xrt.ini ファイルの設定に関連しています。 - Execute Profiling
- 計算ユニットの実行の開始と終了を記録するアクセラレータ モニターを追加します。これは、
--profile.exec
オプションと関連します。 - Stall Profiling
- 1 つのカーネル内、2 つのカーネル間、カーネルと外部メモリ間のデータフローのストールを取り込む機能を持ったアクセラレータ モニターを追加します。これは、
--profile.stall
オプションと関連します。 - V++ Linker Command Line
- 現在の
v++
コマンド ラインと指定したリンク オプションを表示します。
ヒント:
Vitis コンパイラのコンフィギュレーション ファイル で説明するように、Binary Container
Settings ダイアログ ボックスで指定した設定が、
--config
オプションを使用して Vitis コンパイラで使用されるコンフィギュレーション ファイルに書き込まれます。コンフィギュレーション ファイルはリンクで、リンク上にカーソルを置くと、コンフィギュレーション ファイルの内容が表示されます。