このセクションでは、AI エンジン ブロックと HLS カーネルブロックを含むデザインのハードウェア イメージを生成する方法を説明します。HLS カーネル ブロックと AI エンジン ブロックを接続でき、ハードウェア イメージを生成できます。
図 1. AI エンジン ブロックと PL (HLS) を使用した 2D FFT
HLS Kernel ブロックが 2 つの AIE Kernel ブロックの間で接続されている上の図に示すデザインがあるとします。この例では、MRI 信号から複素データを読み出し、AIE Kernel および HLS Kernel ブロックを使用してこのデータに 2D FFT アルゴリズムを実行し、出力に脳の対応する画像を表示します。図に示すように、AI エンジン カーネルは AI エンジン サブシステムを形成するため結合され、Versal ハードウェアの AI エンジン部分をターゲットとしており、HLS カーネル ブロックは PL 部分をターゲットとします。この例は、GitHub にあります。
ハードウェア イメージを生成してデザインをハードウェア上で検証するため、Vitis Model Composer の Model Composer Hub ブロックにオプションがあります。次の手順に従って、Model Composer Hub ブロックで Generate Hardware Image チェック ボックスをオンにします。
- Model Composer Hub ブロックの Code Generation タブで、Target に AI Engines を指定します。
- Create testbench チェック ボックスをオンにします。
-
Hardware タブでドロップダウンメニューから Specify Platform を選択し、有効なプラットフォームの絶対パスを指定します。注記: Model Composer Hub ブロックの [Hardware] タブで有効なプラットフォームを指定しないと、ハードウェア検証フロー用のコードは生成されません。
- [Code Generation] タブに戻り、Generate Hardware Image チェック ボックスをオンにします。
- Apply をクリックし、Generate をクリックします。
図 2. [Generate Hardware Image] チェック ボックス
注記:
Run AIE
Simulation もオンにできます。これはハードウェア検証フローでは必要ありませんが、このオプションをオンにすると、AIE シミュレータを使用してデザインのシミュレーション結果を検証できます。
Model Composer Hub ブロックで Generate Hardware Image をオンにしてコードを生成すると、 BOOT.BIN が生成されます。Simulink の進捗状況ウィンドウに次のように表示されます。
INFO]: Bootimage geneated successfully
...
...
**************************************************
XMC_RUNHW_INFO: Finished running run_hw.sh
**************************************************
SUCCESS
このブート イメージをハードウェア上で実行し、シミュレーション出力をハードウェアからの結果と検証できます。ハードウェア上での BOOT.BIN の実行に関する詳細は、ハードウェア上での BOOT.BIN の実行 を参照してください。