Conditional - 2021.2 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2021-10-22
Version
2021.2 日本語

制御入力 C が選択した条件を満たす場合は入力 T を、それ以外の場合は入力 F を通します。1 つ目と 3 つ目の入力ポートはデータ ポートで、2 つ目の入力ポートは制御ポートです。

ライブラリ

Signal Routing

説明

制御入力 C が選択した条件を満たす場合は入力 T を、それ以外の場合は入力 F を通します。1 つ目と 3 つ目の入力ポートはデータ ポートで、2 つ目 (または真ん中) の入力ポートは制御ポートです。

データ型サポート

Conditional ブロックでサポートされるデータ型は、次のとおりです。

  • 入力 T および F は両方とも複素数か実数で、スカラー、ベクター、または行列にできます。固定小数点以外のデータ型の場合、T および F のデータ型は必ずしも同じである必要はありませんが、固定小数点データ型の場合は、どちらの入力も固定小数点型にする必要があります。この場合、出力データ型は固定小数点になり、両方の入力の精度を下げないように整数ビット数と分数のビット数が設定されます。たとえば、入力の 1 つが x_sfix16_En10 (1 符号ビット、5 整数ビット、および 10 分数ビット) でもう 1 方が x_sfix16_En5 (1 符号ビット、10 整数ビット、および 5 分数ビット) の場合、出力は x_sfix21_En10 (1 符号ビット、10 整数ビット、および 10 分数ビット) になります。
  • 入力 T および F がスカラーで、[Threshold] パラメーターがスカラーの場合、入力 C にはスカラー、ベクター、または行列を使用できます。この場合、出力の次元は入力 C の次元と同じになります。入力 T および F がスカラー以外の場合は、入力 C の次元は入力 T と F の次元と同じである必要があります。入力 C は実数にする必要があり、すべてのデータ型を使用できます。

パラメーター

Criteria for passing first input

ブロックが 1 つ目の入力 T を通す条件を選択します。制御入力 C が Criteria for passing first input パラメーターで設定した条件を満たすと、ブロックは最初の入力 T を通します。それ以外の場合、ブロックは 3 つ目の入力 F を通します。

Criteria for passing first input パラメーターの設定は、次のとおりです。

表 1. [Criteria for passing first input] の設定
設定 説明
C >= Threshold 制御入力 C が Threshold パラメーター以上の場合、入力 T を選択します。
C > Threshold 制御入力 C が Threshold パラメーターよりも大きい場合、入力 T を選択します。
C ~= 0 制御入力 C が 0 ではない場合、入力 T を選択します。C ~= 0 をオンにすると、Threshold パラメーターは選択できなくなります。
Threshold

ブロックがどの入力を出力に渡すのかを指定するスイッチしきい値を割り当てます。このパラメーターは、C 入力と同じデータ型に丸められます。

設定
表 2. サポートされるしきい値設定
設定 説明
0 デフォルト値
real numbervector、または matrix 実数スカラー、ベクター、または行列
ヒント:

スカラー以外のしきい値を指定するには、角かっこを使用します。たとえば、[1 3 5] のように使用できます。

スカラー以外のしきい値の場合、入力をスカラーにする必要があります。この場合、出力次元はしきい値の次元と同じで、入力 2 がしきい値の各要素と比較され、条件によって T または F が選択されて、出力信号が生成されます。

Dependencies
このパラメーターは最初の入力を C ~= 0 に渡す設定条件でディスエーブルになります。