Matrix Multiply - 2021.2 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2021-10-22
Version
2021.2 日本語

2 つの入力信号の行列積を計算します。ブロックの上の入力が 1 つ目のオペランドになります。

ライブラリ

Math Functions / Matrices and Linear Algebra

説明

Matrix Multiply ブロックには、2 つの入力ポートと 1 つの出力ポートがあります。出力信号は、入力信号 (1 つ目のオペランドが上の入力) の行列積です。

データ型サポート

入力信号は、浮動小数点型、固定小数点型、整数型、またはブール型にできます。入力信号には、実数または複素数を使用できます。入力信号には、スカラー、ベクター、または行列を使用できますが、数学的に行列積を定義できる次元にする必要があります。次の表に、有効な組み合わせを示します。表にない組み合わせはエラーとなります。

表 1. データ型の組み合わせ
1 つ目のオペランドの次元 2 つ目のオペランドの次元 行列積の次元 条件
K x L L x M K x M K >= 1、L >= 1、M >= 1
K x L L K K >=1、L > 1
K x 1 1 K x 1 K >= 1
K 1 K K >= 1
K 1 x M K x M K >= 1、M >= 1

出力のデータ型は、次の規則に従って、リストされる順に決定されます。T1 は 1 つ目のオペランドの型を示す変数で、T2 は 2 つ目のオペランドの型を示す変数です。これらの規則は、Vitis HLS とのアライメントが最大になるように選択されています。Vivado HLS では、 Simulink® Matrix Product ブロックの内部規則で計算された出力のデータ型に対応していないことがあります。

表 2. [Output data type]
1 つ目のオペランドのデータ型 2 つ目のオペランドのデータ型 行列積のデータ型
T1: 浮動小数点 T2 T2 が浮動小数点型の場合、T1 と T2 の広い方の幅の浮動小数点型、T2 が浮動小数点型でない場合は T1
T1 T2: 浮動小数点 T1 が浮動小数点型の場合、T1 と T2 の広い方の幅の浮動小数点型、T1 が浮動小数点型でない場合は T2
固定小数点型 固定小数点型 精度を下げることなく積を表すことのできる最小の固定小数点型
固定小数点型 整数 精度を下げることなく積を表すことのできる最小の固定小数点型
整数 固定小数点型 精度を下げることなく積を表すことのできる最小の固定小数点型
T1: 整数 T2: 整数 W1 を T1 のビット幅、W2 を T2 のビット幅とすると、積は最大ビット幅 (W1,W2) の整数型で、T1 または T2 のいずれかが符号付きの場合は符号付きです。
ブール型 T2 T2
T1 ブール型 T1

パラメーター

設定するパラメーターはありません。