makefile を使用したシミュレーションの実行 - 2021.2 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2021-10-22
Version
2021.2 日本語

たとえば、制約を追加または変更するためにグラフ コードを編集したり、カーネル設定パラメーター (ウィンドウ サイズ、ウィンドウ マージンなど) を編集してグラフ コードを調べたり、再コンパイルしたりする場合があります。このため、Model Composer では、次のコマンドを使用して makefile を生成できます。

make all

このコマンドを実行すると、デフォルト aiecompiler ターゲットを使用して AI エンジン グラフがコンパイルされ、aiesimulator を使用してシミュレーションが実行されます。また、シミュレーションで作成された出力ファイルが理想的なゴールデン出力と比較されます。さらに、Model Composer Hub ブロックで選択されたオプションに基づいて Vitis アナライザーが起動します。

これには、<MODEL_COMPOSER_INSTALLATION_DIRECTORY>/Model_Composer/<VERSION> から source コマンドで settings64.csh または settings64.sh を読み込む必要があります。

Create testbench オプションをオフにしてコードを生成すると、makefile の aiesimulator 設定は次のようになります。

デフォルトの aiesimulator 設定

################################################################################
# aiesimulator settings
################################################################################
AIE_SIM := aiesimulator
AIE_SIM_TIMEOUT := 50000
AIE_OUTPUT_DIR := $(DATA_DIR)/aiesimulator_output
AIESIM_FLAGS := --profile
LAUNCH_VITIS_ANALYZER :=

タイムアウト値はデフォルトの 50000 で、LAUNCH_VITIS_ANALYZERTRUE に設定されていないことを確認します。Vitis アナライザーをイネーブルにして異なるタイムアウト値でシミュレーションを実行するには、makefile を次のように手動で変更する必要があります。

変更した設定

AIE_SIM_TIMEOUT := <Value>
LAUNCH_VITIS_ANALYZER := true

Create testbench オプションをオンにし、シミュレータ オプションをイネーブルにしてコードを生成すると、Model Composer Hub ブロックで Simulation Timeout および Collect Data for Vitis Analyzer の変更が自動的に makefile に反映されます。