Model Composer は、アルゴリズムの検討、デザインのプロトタイプ作成、モデル解析において特に便利なツールです。このツールを使用してアルゴリズムを検討することにより、デザインで発生する可能性のある問題を調査したり、ハードウェアへのインプリメンテーションにおけるコストやパフォーマンスを見積もることができます。これらの作業は準備作業なので、デザインをハードウェアに変換する必要はほとんどありません。
この時点では、細かい点やインプリメンテーションの詳細を考慮せずに、デザインの主な部分を組み立てます。Simulink ブロックと MATLAB の M コードを使用して、シミュレーションおよび結果の解析用にスティミュラスを供給します。リソース見積もりにより、ハードウェアにインプリメントしたデザインのコストを見積もることができます。ハードウェア生成を使用したテストにより、達成可能なハードウェア スピードが示されます。
うまくいきそうなアプローチを見極めることができたら、デザインの詳細を固めていきます。Model Composer では、デザインを段階的に調整でき、デザインの一部はハードウェアにインプリメントできるように準備しながら、ほかの部分は高抽象度の高位記述のままにしておくことができます。特に Model Composer のハードウェア協調シミュレーション機能は、デザインを部分ごとに調整していくのに有益です。