次の図は、プログラマブル デバイス イメージ (PDI) と呼ばれる Versal® ACAP ブート イメージに含まれるコンポーネントを示しています。
プラットフォーム管理コントローラー
Versal ACAP のプラットフォーム管理コントローラー (PMC) は、ブートおよびコンフィギュレーションといった Versal ACAP のプラットフォーム管理を担います。この章では、2 つの PMC MicroBlaze プロセッサ、ROM コード ユニット (RCU) とプラットフォーム処理ユニット (PPU) で処理されるブート イメージ形式について主に説明しています。
- RCU
- ROM コード ユニットには、三重冗長 MicroBlaze プロセッサと、bootROM 実行ファイルが格納される ROM (読み出し専用メモリ) があります。bootROM 実行ファイルは、メタルマスクされており、変更できません。RCU の MicroBlaze プロセッサは、bootROM 実行ファイルの検証と実行に使用されます。また、RCU は起動後のセキュリティ監視と PUF (Physical Unclonable Function) 管理も担います。
- PPU
- プラットフォーム処理ユニットには、三重冗長 MicroBlaze プロセッサと 384 KB の専用 PPU RAM があります。PPU の MicroBlaze は、PLM (プラットフォーム ローダーおよびマネージャー) を駆動します。
Versal ACAP では、適応型エンジン (PL) は rCDO ファイルと rNPI ファイルで構成されています。rCDO ファイルには、主に PL および NoC 消費電力ドメインの初期化コマンドと共に CFrame データが含まれます。rNPI ファイルには、NPI ブロックに関連するコンフィギュレーション データが含まれます。NPI ブロックには、NMU、NSU、NPS、NCRB、DDR、XPHY、XPIO、GTY、MMCM などの NoC エレメントが含まれます。
図 1.
Versal ACAP のブート イメージ ブロック図