2 つのタイムライン トレース レポートの比較 - 2022.1 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2022-05-25
Version
2022.1 日本語

Vitis アナライザーでは、複数の Timeline Trace レポートが使用可能な場合に、1 つの Timeline Trace レポートを別のレポートと比較できます。開いている Timeline Trace レポートで、レポート ツールバー メニューの Compare リンクをクリックすると、現在のレポートと比較できるほかの Timeline Trace レポートがドロップダウン リストで表示されます。Vitis アナライザーでは、次の図に示すように、タイムラインどうしが同期されるので、1 つのトレース ウィンドウで水平にスクロールすると、両方のトレース レポートが一緒にスクロールされます。

ヒント: 左側の Report Navigator ペインに表示されている Timeline Trace レポートを右クリックして Compare to コマンドを選択することもできます (比較するタイムラインが複数ある場合にのみイネーブルになります)。

Timeline レポート内のイベントは、2 つの異なるアプリケーション実行間で異なる時間にトリガーできます。上の図に示すようにレポート ツールバー メニュー Time offset オプションを使用すると、両方のウィンドウのカーソルを同期して、視覚的に比較できます。上部のトレース ウィンドウを拡大または縮小すると、下部のウィンドウも自動的に拡大または縮小します。

デフォルトでは、Timeline Trace は階層ビューで表示されます。階層ビューでは、デザイン階層に従って情報が表示されますが、表示にかなりのスペースが使用されます。代わりに、ツールバーで Flatten Signal コマンドをクリックすると、フラット化された信号を使用してタイムラインが表示され、ライン間の不要な空間をなくすことができます。この機能は、作業する表示領域が少ない場合や、複数のトレース ファイルを比較する場合に便利です。

右上の Filter コマンドをクリックすると、各タイムラインに表示するエレメントを指定できます。これにより、タイムライン トレース レポートに表示される情報を制限したり、比較対象の情報に焦点を当てたりできます。Save Filter As コマンドを使用してフィルターを保存すると、保存したフィルターをほかのタイムラインで再利用できます。

ヒント: レポートを閉じると、タイムラインのフラット化されたビューまたは階層ビューが保持されますが、レポートの内容に関する混乱を避けるために、フィルターは無効になります。保存したフィルターは、レポートを再度開いたときにタイムラインに適用し直してください。