HLS 合成レポートは、左側の列にモジュール階層を示すスプレッドシートです。このセクションでは、HLS レポートの 1 つのセクションであるパフォーマンスとリソースの見積りについて説明します。HLS の実行により生成されたモジュールおよびループが、この階層に表示されます。HLS 合成レポートには、次の情報が含まれます。
- [Issue Type]
- クロック サイクル数で示されたレイテンシ
- 絶対時間 (ns) で示されたレイテンシ
- 反復レイテンシ
- 反復間隔
- ループのトリップカウント
- パイプライン処理の有無
- BRAM、DSP、FF、および LUT の使用率見積もり
- [Slack]
この情報が階層ブロックの一部である場合は、その階層に含まれるブロックの情報すべてがまとめられます。どのインスタンスがデザイン全体に影響しているのかがわかっている場合は、レポート内から階層をナビゲートすることもできます。
注意:
サイクル数およびレイテンシの絶対値は、HLS 合成時の見積もりに基づいているので、パイプラインおよびデータフローなどの高度な変換を使用する場合は特に、最終的な結果を正確に反映していない可能性があります。レポートにクエスチョン マーク (?) が表示される場合、原因は可変境界ループにある可能性があるので、このようなループにはトリップカウントを設定し、このレポートに相対的な見積もりが表示されるようにすることをお勧めします。