このセクションでは、Vitis コンパイラ コマンドの v++
と、FPGA バイナリのビルドでサポートされるさまざまなオプションについて説明します。
Vitis コンパイラは、カーネル アクセラレータ関数をザイリンクス オブジェクト (XO) ファイルにコンパイルし、ほかの XO ファイルやサポートされるプラットフォームとリンクしてデバイス バイナリ (xclbin) を構築するためのスタンドアロン コマンドライン ユーティリティ (v++
) で、SD カードまたはフラッシュ メモリ ファイルにデザインをパッケージして、システムを起動およびロードできるようにします。
Vitis コンパイラでサポートされる 3 つのコマンド モードは次のとおりです。
-
--compile
(-c
): Vitis コンパイラでのカーネルのコンパイル で説明するように、C/C++ コードをアクセラレーション カーネルにコンパイルします。 -
--link
(-l
): カーネルのリンク で説明するように、複数のカーネルとターゲット ハードウェア プラットフォームをザイリンクス デバイス バイナリ (xclbin) にリンクします。 -
--package
(-p
): システムのパッケージ で説明するように、AI エンジン libadf.a ファイルを xclbin にパッケージし、高速化されたシステムを初期化および起動するために、必要に応じて SD カード ファイルまたは QSPI/OSPI ファイルを生成します。
これらの 3 つのコマンド モード以外にも、次のセクションで説明するように、ビルド プロセスをカスタマイズする多くのオプションが用意されています。オプションの中には、3 つのコマンド モードすべてでサポートされているものもあります。オプションの中には、コンパイル、リンク、またはパッケージング特有のものもあります。