重要: ツールを実行する前に、Vitis 環境の設定 に説明されているように、コマンド シェルまたはウィンドウを設定します。
xclbin ファイルをビルドする最初の段階は、ザイリンクス
Vitis コンパイラを使用してカーネル コードをコンパイルすることです。カーネルを正しくコンパイルするには、複数の
v++
オプションを使用する必要があります。次に、vadd
カーネルをコンパイルするコマンド例を示します。v++ -t sw_emu --platform xilinx_u200_gen3x16_xdma_2_202110_1 -c -k vadd \
-I'./src' -o'vadd.sw_emu.xo' ./src/vadd.cpp
このコマンドでは、次の引数が使用されています。一部の引数は必須です。
-
-t <arg>
: ビルド ターゲット で説明するように、ビルド ターゲットを指定します。ソフトウェア エミュレーション (sw_emu
) が例として使用されています。オプションです。デフォルトは hw です。 -
--platform <arg>
: ビルドのアクセラレータ プラットフォームを指定します。ランタイム機能とターゲット プラットフォームが FPGA バイナリとしてリンクされるので、これは必須です。エンベデッド プロセッサ アプリケーションのカーネルをコンパイルするには、--platform $PLATFORM_REPO_PATHS/zcu102_base/zcu102_base.xpfm
のようにエンベデッド プロセッサ プラットフォームを指定します。 -
-c
: カーネルをコンパイルします。必須です。カーネルは、2 つの個別の段階でコンパイル (-c
) およびリンク (-l
) する必要があります。 -
-k <arg>
: ソース ファイルに関連付けるカーネルの名前を指定します。 -
-o'<output>.xo'
: コンパイラで出力される共有オブジェクト ファイルを指定します。オプションです。 -
<source_file>
: カーネルのソース ファイルを指定します。複数のソース ファイルを指定できます。必須です。
上記のリストは、使用可能なさまざまなオプションの例です。さまざまコマンド ライン オプションの詳細は、Vitis コンパイラ コマンド を参照してください。さまざまな出力ファイルの生成場所は、v++ コマンドの出力ディレクトリ を参照してください。
コンパイル段階が完了すると、このプロセス中に生成されたすべてのレポートが <kernel_name>.compile_summary に収集されます。このレポートのコレクションは、Vitis アナライザーで compile_summary を開くと確認でき、サマリ レポート、タイミングおよびリソースの見積もりのためのカーネル見積もり、コンパイルのための推奨事項を含むカーネル ガイダンス、および Vitis HLS からの HLS 合成ログが含まれます。詳細は、Vitis アナライザーの使用を参照してください。