Vitis コア開発キットでは、ハードウェア エミュレーションを実行したときに [Waveform] ビューが表示されます。[Waveform] ビューには、システム レベル、CU レベル、および関数レベルの詳細が表示されます。表示される詳細には、カーネルとグローバル メモリ間のデータ転送、カーネル パイプ間のデータフローが含まれます。これらの詳細を利用すると、システム レベルから個々の関数呼び出しまでのパフォーマンスのボトルネックを理解して、アプリケーションを最適化できるようになります。
ライブ波形ビューアーは、[Waveform] ビューに似ていますが、さらに下位レベルの詳細が表示され、ある程度のインタラクティブ機能も提供されています。ライブ波形ビューアーは、Vivado ロジック シミュレータ xsim
を使用して開くこともできます。
注記: [Waveform] ビューを使用すると、Vitis アナライザー (Vitis アナライザーの使用 を参照) からデバイス トランザクションを直接確認できます。ライブ波形ビューアーでは、Vivado シミュレーション波形ビューアーを開いて、選択した信号に加え、ハードウェア トランザクションを確認できます。
波形データを収集するには、ランタイムでハードウェア エミュレーション中にシミュレーション波形を生成する必要があり、時間もディスク容量も消費するので、デフォルトでは実行されません。これらの機能をイネーブルにする方法は、波形レポートの生成と表示 を参照してください。
図 1. [Waveform] ビュー
または、Linux コマンド ラインから Vivado ロジック シミュレータで波形データベース (.wdb) ファイルを開きます。
xsim -gui <filename.wdb> &
ヒント:
.wdb ファイルは、コンパイルされたホスト コードが実行されるディレクトリに含まれます。