プロファイリングおよびトレース情報を取り込んで表示したり、デザインをデバッグ用にイネーブルするには、v++
リンク段階中に、場合によっては v++
コンパイル中にも、特定のコマンドを追加する必要があります。ツールは、v++
リンク段階で --profile オプション を使用してプロファイル IP を使用して、実行時にプロファイリングをイネーブルにする必要があります。アプリケーションのデバッグをイネーブルにするには、--debug オプション を指定します。
v++
リンク中、アプリケーション開発者はプロファイル IP をデザインに追加して、プロファイル データを取り込む必要があります。また、実行時にデータを格納してオフロードするためのメモリ リソースを選択することをお勧めします。
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--profile
コマンドを使用すると、PL モニターを追加して、デザインのトレース情報を取得できます。これにより、カーネルとホスト間のデータ トラフィック、カーネルの停止、カーネルと計算ユニット (CU) の実行時間のプロファイル データを取り込むロジックが追加されます。これは、--profile オプションに示すように、--profile.data
、--profile.stall
、--profile.exec
オプションを使用すると追加できます。 - また、PL で取り込んだデータを格納するメモリ リソースまたは FIFO を指定することもできます。複数の SLR をまたがる大規模なデザインの場合、オフロード ポイントが 1 つあり、すべてのトレース データが SLR を通過してそれに到達する必要があるため、トレース インフラストラクチャが原因でタイミング問題が発生する可能性があります。このようなユース ケースでは、トレース データのオフロードに複数のメモリ リソースを使用できます。
アプリケーション実行時にプロファイル データまたはトレース情報の取り込みをイネーブルにするには、さまざまなオプションからランタイムを設定する xrt.ini ファイル に追加するオプションを選択できます。詳細は、 『Versal ACAP AI エンジン プログラム環境ユーザー ガイド』 (UG1076) を参照してください。