Vitis アナライザーでは、さまざまなレポートおよびビュー内でさまざまなオブジェクトが選択できます。
- Compute Units (CU)
- システム ダイアグラムと計算ユニットの表で選択できます。カーネルを選択すると関連する計算ユニットが、計算ユニットを選択すると関連するカーネルが選択されます。CU は、使用率レポート、プロファイル サマリ、タイムライン トレースライン、波形ビューに含まれます。
- CU ports
- システム ダイアグラムで選択できます。
- Kernels
- システム ダイアグラムと関連するカーネルの表で選択できます。カーネルを選択すると CU も選択され、CU を選択するとカーネルも選択されます。カーネルは、リンク サマリ、使用率レポート、システム ガイダンス (Accelerators の下)、プロファイル サマリ、波形ビューに含まれます。
- Kernel ports
- システム ダイアグラムで選択できます。
- Function arguments
- システム ダイアグラムとカーネルの表で選択できます。
- AXI interconnects
- システム ダイアグラムで選択できます。これにより、メモリ バンクへの接続がすべて選択されます。
- AXI ports
- システム ダイアグラムで選択できます。これらはフラットになります。たとえば、すべてのカーネルで同じになります。プロファイル サマリ、波形ビュー (データ転送) に含まれます。
- Memory resources
- プラットフォームおよびシステム ダイアグラム、および関連するメモリの表で選択できます。プロファイル サマリ (データ転送: カーネルからグローバル メモリ) に含まれます。
- Host CPU
- プラットフォームおよびシステム ダイアグラムで選択できます。
図 1. レポート間のクロスプローブ
Vitis アナライザーでは、システム ダイアグラム内および [Guidance] ビューからほかのビューといった、レポート間のクロスプローブがサポートされます。[Guidance] ビューには、違反レポートの修正方法が表示され、その違反からクロスプローブを使用すると、その他のレポートおよびビューにすばやく移動できます。
クロスプローブは、レポートによって双方向だったり、一方向だったりする場合があります。[Guidance] レポートの場合、その他のレポートでオブジェクトは選択されますが、その他のレポートやビューからのクロスプローブはサポートされません。
- システム ダイアグラムと [Profile Summary] レポート間では双方向クロスプローブがサポートされます。1 つのビューでカーネル、計算ユニット、計算ユニット ポートを選択すると、ほかのビューでもそれが選択されます。カーネルを選択すると、レポート内の関連する CU も選択されます。
- [Guidance] ビューからシステム ダイアグラムと [Profile Summary] レポートへは、一方向のクロスプローブになります。[Guidance] ビューの [Details] 列には、カーネルや CU などのデザイン オブジェクトへのハイパーリンクが表示されます。
- [Guidance] ビューでカーネル、計算ユニット、計算ユニット ポートのハイパーリンクをクリックすると、システム ダイアグラムおよび [Profile Summary] でもそれが選択されます。
- メモリまたはカーネル引数のハイパーリンクをクリックすると、それがシステム ダイアグラムでも選択されますが、[Profile Summary] では選択されません。
- [Guidance] ビューでカーネル ポートのハイパーリンクをクリックすると、システム ダイアグラムで CU ポートが選択されます。
- [Details] 列に 82.601% のような値がハイパーリンクで表示されることがあります。
- 値のハイパーリンクをクリックすると、該当するデザイン オブジェクトが選択され、[Profile Summary] レポートには関連するセクションが表示されます。
- レポートが既に開いているのに別のタブで隠れている場合は、一番手前に表示されます。
- レポートが開いていない場合は、値のハイパーリンクをクリックすると、そのレポートが開きます。
- [Guidance] ビューのハイパーリンクには、クリックした場合に何が起こるかを説明するヒントも表示されます。
- また、ホスト、メモリ、AXI インターコネクト、カーネル引数などのその他のオブジェクトをシステム ダイアグラムで選択しても、レポートには選択可能なオブジェクトとして表示されないので、[Profile Summary] にクロスプローブはされません。