全 AXI データ幅の使用 - 2022.1 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2022-05-25
Version
2022.1 日本語

Vitis コンパイラでは、カーネル引数のデータ型に基づいてカーネルおよびメモリ コントローラー間のユーザー データ幅を設定できます。ザイリンクスでは、データ スループットを最大にするため、ユーザーがメモリ コントローラーの全データ幅にマップされるデータ型を選択することをお勧めします。サポートされるアクセラレーション カードすべてのメモリ コントローラーで 512 ビットのユーザー インターフェイスがサポートされており、C/C++ 任意精度データ型 ap_int<512>int16 などの OpenCL ベクター データ型にマップできます。

メモリ インターフェイスの幅に関する考慮事項 に示すように、デフォルトでは、Vitis HLS ツールでカーネル インターフェイス ポートのサイズが最大 512 ビットまで変更され、バースト アクセスを向上するようになっています。次の図では、バースト AXI トランザクション (バースト長 16) およびパッケージ サイズ 512 ビット (バースト サイズ 64 バイト) です。

図 1. バースト AXI トランザクション

この例は、AXI データ幅を最大にした良いインターフェイス設定と、実際のバースト トランザクションを示しています。

インターフェイスを宣言するのに使用される複雑な構造体またはクラスがあると、メモリ レイアウトやデータ パッケージの違いにより、ハードウェア インターフェイスが複雑になることがあります。これにより、複雑なシステムでデバッグするのが困難な問題が発生する可能性があります。