動作の変更 - 2022.1 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: アプリケーション アクセラレーション開発 (UG1393)

Document ID
UG1393
Release Date
2022-05-25
Version
2022.1 日本語

次の表に、移行の際に動作またはフローに影響するこのリリースと以前のリリースとの違いを示します。

表 1. 動作の変更のサマリ
エリア 動作
Vitis コンパイラ (v++) Versal プラットフォームの場合、v++ --link コマンドは XCLBIN ファイルではなく中間 XSA ファイルを生成します。最終的な XCLBIN ファイルは、v++ --package コマンドで定義されたパッケージ段階で生成されます。
Vitis エンベデッド プラットフォーム デフォルトの SD カード FAT32 パーティション マウント ポイントは、PetaLinux および一般的なイメージで /mnt から /run/media/mmcblk0p1 に変更されています。
Vitis HLS

サイドチャネル構造体型 (hls::axis/ap_axis/ap_axiu) を持つ hls::stream クラスからは継承できなくなりました。この hls::axis/ap_axis/ap_axiu 用の hls::stream は、特にサイドチャネルを持つ AXIS を処理するために使用されるので、構造レベルは拡張できません。これにより、次のようなエラー メッセージが表示されます。

error: base 'stream' is marked 'final'
 class stream : public hls::stream<DT, 0>
                       ^
<install_dir>/Vitis_HLS/2022.1/common/technology/autopilot/ap_axi_sdata.h:245:7: note: 'stream' declared here
class stream<axis<T, WUser, WId, WDest>> final {
config_export -deadlock_detection コマンドは config_rtl にリロケートされました。このコマンドは、それ以外の点では同じです。
config_interface -m_axi_conservative_mode オプションのデフォルト値は、false から true に変更されました。オプションを false に設定すると、以前の動作が復元されます。
Vitis HLS FFT および FIR のインターフェイスに変更があり、ユーザー コードに影響を与える可能性があります。配列インタフェースが使用される場合、ストリーミング インタフェースが使用されるようになりました。
Vitis IDE 再起動レジスタ カウンターをすべて 1 に設定することで、カーネルの自動再起動をホスト コードからトリガーできるようになりました。以前は、制御レジスタのビット 7 を 1 に設定することにより、カーネルの自動再起動がトリガーされていました。
Hardware/package ディレクトリで生成されたイメージは自由に実行できるようになりました。enable_aie_debug プロパティの指定されたイメージは Hardware/package_aie_debug ディレクトリに移動されます。
ザイリンクス ランタイム XRT ネイティブ API にの必須規格が -std=c++14 から -std=c++17 に変更されました。
xbutil/xbmgnt --legacy オプションは削除されました。古いコマンドを新しいコマンドに移行する方法は、github.io の XRT 資料を参照してください。