hsi::get_dt_nodes - 2022.1 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: エンベデッド ソフトウェア開発 (UG1400)

Document ID
UG1400
Release Date
2022-04-26
Version
2022.1 日本語

説明

DT ノード オブジェクトのリストを取得します。

構文

get_dt_nodes [-hier] [-regexp] [-filter <arg>] [-of_objects <args>] [-quiet] [-verbose] [<patterns>...] 

戻り値

ノード オブジェクト。コマンドが正しく実行されなかった場合はなし。

使用法

名前 説明
[-hier] 現在のツリーに含まれるノードのリストを取得します。
[-regexp] 検索パターンを正規表現で指定します。
[-filter] 式を使用してリストをフィルター処理します。
[-of_objects] 指定した dtsNode、dtsTreeIP のオブジェクトを取得します。
[-quiet] コマンド エラーを表示しません。
[-verbose] メッセージの非表示設定を解除し、すべてのメッセージを表示します。
[<patterns>] セル名を検索するパターンを指定します。デフォルトは * です。

カテゴリ

DeviceTree (デバイス ツリー)

説明

現在の HSI セッションに含まれる DT ツリーに作成された DT ノードで、検索パターンに一致するもののリストを取得します。デフォルトでは、現在 DT ツリーにあるルート DT ノードすべてのリストが取得されます。

引数

-of_objects <arg> (オプション): DTSNode および DTSTree のすべてのノードを取得します。

注記: -of_objects オプションでは、オブジェクトを名前で指定するのではなく、get_* コマンド (get_dt_nodesget_dt_trees など) を使用して指定する必要があります。また、-of_objects を検索パターン (<pattern>) と共に使用することはできません。
-regexp (オプション): 検索パターンが正規表現で記述されていることを指定します。このオプションを使用する場合、検索パターン (<patterns>) および -filter オプションの式は正規表現で記述する必要があります。ザイリンクスの正規表現では、Tcl コマンドは常に検索文字列の先頭にアンカーされています。検索文字列の先頭または末尾に「.*」を追加して、部分文字列を含めるよう検索を拡張できます。正規表現構文については、このウェブ ページを参照してください。
注記: Tcl ビルトイン コマンド regexp はアンカーされておらず、標準 Tcl コマンドと同様に機能します。詳細は、このウェブ ページを参照してください。

-filter <args> (オプション): 結果のリストに指定した式のフィルターを適用します。-filter オプションを使用すると、返されたオブジェクトのリストに、オブジェクトのプロパティ値に基づいてフィルターを適用できます。オブジェクトに設定されているプロパティは、report_property または list_property コマンドで確認できます。

-quiet (オプション): コマンドをメッセージを表示せずに実行します。実行中にエラーが発生しても、TCL_OK が返されます。
注記: コマンドを実行したときにコマンド ラインで発生したエラーは返されます。コマンド内で発生したエラーのみが非表示になります。
-verbose (オプション): メッセージの非表示設定を一時的に解除し、コマンドからのすべてのメッセージを返します。
注記: メッセージの非表示設定は、set_msg_config コマンドで定義できます。

<patterns> (オプション): ノードを検索するパターンを指定します。デフォルトの検索パターンはワイルドカード (*) で、現在の DT ツリーに含まれるすべてのノードのリストが返されます。複数の検索パターンを指定して、異なる検索条件に基づいてノードを検索できます。

注記: 複数の検索パターンは中かっこ ( { } ) またはダブルクォーテーション ("") で囲み、1 つのエレメントとして指定します。

次の例は、指定した DT に接続されているルート ノードのリストを取得します。

hsi::get_dt_nodes -of_objects [lindex [get_dt_trees] 1]
注記: 検索パターンに一致するノードがない場合、戻り値は空です。

次の例は、現在の DT ツリーに含まれるすべてのノードのリストを取得してす。

hsi::get_dt_nodes -hier
注記: 検索パターンに一致するノードがない場合、戻り値は空です。

次の例は、ルート ノードに作成されたノードのリストを取得します。

hsi::get_dt_nodes -of_objects [current_dt_tree]
注記: 検索パターンに一致するノードがない場合、戻り値は空です。