説明
作成された DTS ツリーを取得します。
構文
get_dt_trees [-regexp] [-filter <arg>] [-quiet] [-verbose] [<patterns>...]
戻り値
DTS ツリー オブジェクト。コマンドが正しく実行されなかった場合はなし。
使用法
名前 | 説明 |
---|---|
[-regexp ] |
検索パターンを正規表現で指定します。 |
[-filter ] |
式を使用してリストをフィルター処理します。 |
[-quiet ] |
コマンド エラーを表示しません。 |
[-verbose ] |
メッセージの非表示設定を解除し、すべてのメッセージを表示します。 |
[<patterns>] | ツリー名を検索するパターンを指定します。デフォルトは * です。 |
カテゴリ
DeviceTree (デバイス ツリー)
説明
現在の HSI セッションで作成された DT ツリーで、指定した検索パターンに一致するもののリストを取得します。デフォルトでは、HSI セッションで開いているすべての DT ツリーのリストが取得されます。
引数
-regexp
(オプション): 検索パターンが正規表現で記述されていることを指定します。このオプションを使用する場合、検索パターン (<patterns>) および -filter
オプションの式は正規表現で記述する必要があります。ザイリンクスの正規表現では、Tcl コマンドは常に検索文字列の先頭にアンカーされています。検索文字列の先頭または末尾に「.*
」を追加して、部分文字列を含めるよう検索を拡張できます。正規表現構文については、このウェブ ページを参照してください。
-filter
<args> (オプション): 結果のリストに指定した式のフィルターを適用します。-filter
オプションを使用すると、返されたオブジェクトのリストに、オブジェクトのプロパティ値に基づいてフィルターを適用できます。オブジェクトに設定されているプロパティは、report_property
または list_property
コマンドで確認できます。
*
」を追加して、プロパティ値の部分文字列を含めるよう検索を拡張できます。 *
) を使用すると、定義値が "" のプロパティに一致します。文字列比較では、フィルター式に使用できる演算子は equal
(==
)、not-equal
(!=
)、match
(=~
)、not-match
(!~
) です。数値比較演算子 <
、>
、<=
、および>=
も使用できます。複数のフィルター式を AND
(&&
) および OR
(||
) で組み合わせることもできます。
DT ツリー オブジェクトでは、結果をフィルター処理するのに DTS_FILE_NAME プロパティを使用できます。次の例は、名前に文字列「pl.dtsi」が含まれない DT ツリーを取得します。
get_dt_trees * -filter {NAME !~ "*pl.dtsi*"}
-quiet
(オプション): コマンドをメッセージを表示せずに実行します。実行中にエラーが発生しても、TCL_OK
が返されます。 -verbose
(オプション): メッセージの非表示設定を一時的に解除し、コマンドからのすべてのメッセージを返します。set_msg_config
コマンドで定義できます。<patterns> (オプション): DT ツリーを検索するパターンを指定します。デフォルトの検索パターンはワイルドカード (*) で、すべての DT ツリーが取得されます。複数の検索パターンを指定して、異なる検索条件に基づいてツリーを検索できます。
例
現在のセッションで作成されたすべての DT ツリーのリストを取得します。
hsi::get_dt_trees