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Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: エンベデッド ソフトウェア開発 (UG1400)

Document ID
UG1400
Release Date
2022-04-26
Version
2022.1 日本語

演算式の値を取得または設定します。

構文

print [options] [expression]

<expression> で指定した演算式の値を取得または設定します。<expression> には、定数、ローカル/グローバル変数、CPU レジスタ、または演算子が含まれますが、#define で定義したプリプロセッサ マクロはサポートされません。CPU レジスタは {$r1} フォーマットで指定できます。この場合、r1 はレジスタ名です。構造型のような複雑なデータ型のエレメントは、'.' 演算子でアクセスできます。たとえば、var1.int_type は var1 struct の int_type エレメントのことです。配列エレメントには、それらのインデックスを使用してアクセスできます。たとえば、array1[0] は array1 のインデックス 0 のことです。

オプション

オプション 説明
-add <expression> <expression> を自動演算式リストに追加します。自動演算式リストの演算式の値または定義は、演算式名を指定しない場合に表示されます。よく使用される演算式は、自動演算式リストに追加しておくことをお勧めします。
-defs [expression] アドレス、タイプ、サイズ、RW フラグなどの演算式の定義が返されます。すべての定義がすべての演算式に使用できるわけではありません。たとえば、アドレスは変数にのみ使用できま、演算式に演算子が含まれる場合は使用できません。
-dict [expression] 結果は Tcl の dict 形式 (変数名が dict キーで変数値が dict 値) で返されます。構造型などの複雑なデータの場合、名前の形式は parent.child です。
-remove [expression] 自動演算式リストから演算式を削除します。前に -add オプションでリストに追加した演算式のみが削除できます。演算式名を指定しない場合、自動演算式リストのすべての演算式が削除されます。
-set <expression> 変数の値を設定します。定数または演算子を含む演算式の値は設定できません。

戻り値

戻り値は、使用されるオプションによって異なります。

-add or <none> : 演算式の値

-defs: 演算式の定義

-remove or -set: 戻り値なし

演算式の値が読み出せなかったり設定できない場合はエラー文字列が返されます。

print Int_Glob

変数 Int_Glob の値を返します。

print -a Microseconds

変数 Microseconds を自動演算式に追加して、その値を返します。

print -a Int_Glob*2 + 1

演算式 (Int_Glob*2 + 1) を自動演算式リストに追加して、その値を返します。

print tmp_var.var1.int_type

var1 struct の int_type エレメントの値を返します。この場合、var1 は tmp_var struct のメンバーです。

print tmp_var.var1.array1[0]

array1 配列のインデックス 0 のエレメントの値を返します。array1 は var1 struct のメンバーで、var1 struct は tmp_var struct のメンバーです。

print

自動演算式リスト内のすべての演算式の値を返します。

print -defs

自動演算式リスト内のすべての演算式の定義を返します。

print -set Int_Glob 23

変数 Int_Glob to 23 の値を設定します。

print -remove Microseconds

自動演算式リストから Microseconds 演算式を削除します。

print {$r1}

CPU レジスタ r1 の値を返します。