- ボードの JTAG ステータスをチェック
- 新しいボードの立ち上げ段階では、電源回路を検証した後、ハードウェア検証でまずは JTAG ステータスをテストし、FPGA または SoC デバイスのスキャンが可能かどうかをチェックし、およびプロセッサが正しく検出されるかどうかをチェックします。XSCT では、JTAG アクセスおよびターゲット接続管理コマンド (jtag targets、connect、targets など) を使用してこのジョブを実行できます。ボードのステータスが異常であると思われる場合に、基本的なハードウェアをチェックする必要がある場合は、JTAG およびプロセッサのステータスをチェックすることも推奨されます。
- JTAG を介して 1 つのスクリプトでボードを初期化
- デバッグ ケースの中には (たとえば、PS 生成クロックを必要とする PL モジュールのデバッグの場合)、PS を特定のステータスに初期化するだけで済むものもあります。カスタマイズされた初期化スクリプトの実行は、Vitis IDE での実行よりも高速で軽量にできます。Vitis IDE のコンソールには、同等の XSCT デバッグコマンドが表示されます。初期化サイクルを簡単に繰り返すには、これらのコマンドを Tcl ファイルにコピーし、XSCT を使用してこの Tcl スクリプトを実行します。
- JTAG を介して 1 つのスクリプトで U-Boot を初期化
- U-Boot をカスタマイズする必要がある場合、XSCT を使用してボードを初期化し、U-Boot バイナリを DDR にロードして実行するのが、テストと反復に最も簡単な方法です。これはオンザフライで実行できます。そうしないと、コードを更新するたびに boot.bin ファイルをパッケージして、SD カードまたはフラッシュ メモリに書き込む必要があります。
- アプリケーションの有無に関係なくレジスタを読み出して書き込み
- ペリフェラルまたはそのドライバーをデバッグする場合、ペリフェラル レジスタのステータスが重要です。ステータスは XSCT から読み出すことも、Vitis IDE のメモリ ビューで表示することもできます。XSCT コマンドを使用すると、レジスタの読み出しと書き込みをすばやく簡単に実行できます。レジスタ読み出しおよび書き込みコマンドをスクリプトに記述しておくと、反復処理を自動化できます。レジスタの値をファイルに保存して比較することもできます。