初期化ファイルは、Vivado からのコンパイル済みのファイルおよびソース ファイルの両方で提供されています。コンパイル済みのオブジェクト ファイルは、コンパイラ ライブラリ ディレクトリに含まれます。MicroBlaze GNU コンパイラの初期化ファイルのソースは、<XILINX_>/Vitis/<version>/data/embeddedsw/lib/microblaze/src/ ディレクトリにあります。<XILINX_> は Vivado インストール パスで、<version> は Vitis ソフトウェア プラットフォームのリリース バージョンです。
カスタム スタートアップ ファイルを使用するには、ソース ディレクトリにあるファイルを、アプリケーション ソースの一部として含める必要があります。また、ファイルを .o ファイルに統合して、共有エリアに配置することも可能です。標準ファイルではなく新しく作成したオブジェクト ファイルを参照する場合は、mb-gcc
の実行時に -B
directory -name
コマンド ライン オプションを使用します。
デフォルトのスタートアップ ファイルが使用されないようにするには、コンパイルの最後の行に -nostartfiles
を追加します。
注記:
crti.o、crtbegin.o などのコンパイラ標準 CRT ファイルは、ソース コードが提供されないので、これらのファイルは、インストール ディレクトリに含まれているものをそのまま使用してください。これらのファイルは、最後のリンク コマンドに含める必要がある場合があります。