ビルド コンィギュレーション - 2022.1 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: エンベデッド ソフトウェア開発 (UG1400)

Document ID
UG1400
Release Date
2022-04-26
Version
2022.1 日本語

ソフトウェア開発者は通常、異なる設定を使用して異なるバージョンの実行ファイルをビルドします。たとえば、アプリケーションをデバッグ用にビルドする際に特定のオプション セット (コンパイラ フラグおよびマクロ定義など) を使用し、最終的なカスタマーへのリリース用にビルドする際には異なるオプション セットを使用するなどです。Vitis ソフトウェア プラットフォームでは、ビルド コンフィギュレーションの概念を使用しており、これらの異なるプロファイルを管理しやすくなっています。

ビルド コンフィギュレーションは、ビルド ツール オプションのコレクションです。ビルド コンフィギュレーションのオプション セットに基づいて、ビルド ツールで特定の特性を持つ最終的なバイナリが生成されます。ウィザードのプロセスが終了すると、<projectname> (<projectname> はプロジェクト名) という名前の実行コンフィギュレーションが生成されます。

ビルド コンフィギュレーションでは、次をカスタマイズできます。

  • コンパイラ設定: デバッグおよび最適化レベル
  • コンパイル用に渡されるマクロ
  • リンカー設定

Vitis ソフトウェア プラットフォームでは、デフォルトで次の表に示す 2 つのビルド コンフィギュレーションが提供されています。

表 1. ビルド コンィギュレーション
コンフィギュレーション タイプ コンパイラ フラグ
デバッグ -O0 -g
リリース -O2