ソフトウェア開発者は通常、異なる設定を使用して異なるバージョンの実行ファイルをビルドします。たとえば、アプリケーションをデバッグ用にビルドする際に特定のオプション セット (コンパイラ フラグおよびマクロ定義など) を使用し、最終的なカスタマーへのリリース用にビルドする際には異なるオプション セットを使用するなどです。Vitis ソフトウェア プラットフォームでは、ビルド コンフィギュレーションの概念を使用しており、これらの異なるプロファイルを管理しやすくなっています。
ビルド コンフィギュレーションは、ビルド ツール オプションのコレクションです。ビルド コンフィギュレーションのオプション セットに基づいて、ビルド ツールで特定の特性を持つ最終的なバイナリが生成されます。ウィザードのプロセスが終了すると、<projectname> (<projectname> はプロジェクト名) という名前の実行コンフィギュレーションが生成されます。
ビルド コンフィギュレーションでは、次をカスタマイズできます。
- コンパイラ設定: デバッグおよび最適化レベル
- コンパイル用に渡されるマクロ
- リンカー設定
Vitis ソフトウェア プラットフォームでは、デフォルトで次の表に示す 2 つのビルド コンフィギュレーションが提供されています。
コンフィギュレーション タイプ | コンパイラ フラグ |
---|---|
デバッグ |
-O0 -g
|
リリース |
-O2
|