リンカー オプション - 2022.1 日本語

Vitis 統合ソフトウェア プラットフォームの資料: エンベデッド ソフトウェア開発 (UG1400)

Document ID
UG1400
Release Date
2022-04-26
Version
2022.1 日本語
-defsym _STACK_SIZE=value
スタック領域に割り当てられているメモリ容量を変更します。_STACK_SIZE は、スタック領域に割り当てられている総容量を示します。_STACK_SIZE 変数のデフォルト値は 100 ワード (400 バイト) です。スタック領域とヒープ領域の合計に 400 バイト以上必要な場合は、このオプションを使用して _STACK_SIZE の値を大きくします。値はバイト単位で指定します。

プログラムでスタック領域を大きくする必要がある場合があります。プログラムで必要なスタック サイズが割り当てられているサイズよりも大きい場合は、ほかのプログラムの間違った領域に書き込みまれ、コードが正常に実行されない場合があります。

注記: ザイリンクスが提供する C ランタイム (CRT) ファイルにリンクされたプログラムでは、スタック サイズを 16 バイト (0x0010) 以上にする必要があります。
-defsym _HEAP_SIZE=value
_HEAP_SIZE 変数では、ヒープ領域に割り当てられているメモリ容量を変更できます。_HEAP_SIZE のデフォルト値は 0 です。

ダイナミック メモリ割り当てルーチンは、ヒープ領域を使用します。プログラムでこのようにヒープ領域を使用する場合は、_HEAP_SIZE に適切な値を設定する必要があります。

上級ユーザーであれば、リンカー スクリプトを IP インテグレーターから直接生成することもできます。