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crt0.o
- ブートローダーまたはデバッグ スタブを使用せずに、スタンドアロンで実行されるプログラムに対して使用します。このファイルは、リセット、割り込み、例外、およびハードウェア例外ベクターを指定し、第 2 段階のスタートアップ ルーチン
_crtinit
を呼び出します。_crtinit
から戻ると、_exit
ラベルで無限ループを実行することによりプログラムを終了します。
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crt1.o
- アプリケーションをデバッグする際に使用します。ブレークポイントおよびリセット ベクター以外のすべてのベクターを指定し、第 2 段階のスタートアップ ルーチン
_crtinit
を呼び出します。
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crt2.o
- 実行ファイルがブートローダーで読み込まれる場合に使用します。リセット ベクター以外のすべてのベクターを指定し、第 2 段階のスタートアップ ルーチン
_crtinit
を呼び出します。_crtinit
から戻ると、_exit
ラベルで無限ループを実行することによりプログラムを終了します。リセット ベクターは指定されないので、プロセッサのリセット時には、ブートローダーによりプログラムが再度読み込まれ、開始されます。
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crt3.o
- 実行ファイルでベクターを使用せず、コード サイズを小さくする場合に使用します。リセット ベクターのみを指定し、第 2 段階のスタートアップ ルーチン
_crtinit
を呼び出します。_crtinit
から戻ると、_exit
ラベルで無限ループを実行することによりプログラムを終了します。ほかのベクターは指定されないので、リンクの段階で割り込み処理および例外処理に関連するルーチンが含まれることはなく、コード サイズが小さくなります。