ザイリンクス Counter ブロックは、フリーランニングまたはカウント制限型 (アップ、ダウン、またはアップ/ダウン カウンター) をインプリメントします。カウンター出力は、符号付きまたは符号なし固定小数点値として指定できます。
フリーランニング カウンターでは、使用される FPGA ハードウェア リソースが最小になります。フリーランニング アップ、ダウン、またはアップ/ダウン カウンターは、Block
Parameters ダイアログ ボックスで Provide Load
Pin オプションを選択することにより、カウンターの出力に入力 din
ポートの値を読み込むよう設定できます。
フリーランニング アップ カウンターの出力は、次のように計算されます。
ここで、N はカウンターのビット数を表します。フリーランニング ダウン カウンターの計算では、加算を減算に置き換えます。
フリーランニング アップ/ダウン カウンターは、入力 up ポートが 1 の場合は加算を実行し、入力 up ポートが 0 の場合は減算を実行します。
カウント制限型カウンターは、フリーランニング カウンターとコンパレータを組み合わせてインプリメントされます。カウント制限型カウンターの出力精度は、64 ビットに制限されます。カウント制限型カウンターは、初期値と最終値の間をステップするよう設定できます。ステップ値は、初期値と最終値の差を等分します。
カウント制限アップ カウンターの出力は、次のように計算されます。
カウント制限ダウン カウンターの計算では、加算を減算に置き換えます。カウント制限アップ/ダウン カウンターは、入力 up ポートが 1 の場合は加算を実行し、入力 up ポートが 0 の場合は減算を実行します。
読み込み機能を持つフリーランニング アップ カウンターの出力は、次のように計算されます。
ここで、N はカウンターのビット数を表します。ダウン カウンターの計算では、加算を減算に置き換えます。
ブロック パラメーター
Simulink モデルでブロックのアイコンをダブルクリックすると、Block Parameters ダイアログ ボックスが開きます。
- Basic タブ
-
Basic タブには、次のパラメーターがあります。
- Counter type
- カウント制限型カウンターまたはフリーランニング カウンターのどちらを使用するかを指定します。
- Count to value
- カウント制限カウンターをリセットする終了値を指定します。
Inf
の値は、指定した精度で表すことができる最大出力を示します。これは、初期値と同じ値にすることはできません。 - Count direction
- カウントの方向 (アップまたはダウン) を指定するか、カウンターの方向を指定するオプションの入力ポート up (アップ/ダウンを選択した場合) を使用するかを指定します。
- Initial value
- カウンターの出力の初期値を指定します。
- Step
- インクリメントまたはデクリメント値を指定します。
- Output type
- ブロック出力を符号付きまたは符号なしに指定します。
- Number of bits
- ブロック出力のビット数を指定します。
- Binary point
- ブロック出力の 2 進小数点の位置を指定します。
- Provide load port
- ブロックが load および din ポートを持つフリーランニング ロード カウンターとして動作するよう設定します。読み込み機能は、フリーランニング カウンターでのみ使用可能です。
- Provide Synchronous reset port
- ブロックのオプションのリセット (rst) ピンを有効にします。リセット信号をアサートすると、ブロックが初期ステートに戻ります。リセット信号は、ブロックで使用可能なオプションのイネーブル信号よりも優先されます。リセット信号は、ブロックのサンプル レートの倍数で実行する必要があります。リセット ポートを駆動する信号は、ブール型である必要があります。
- Implementation タブ
-
Implementation タブには、次のパラメーターがあります。
- Implementation Details
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- Use behavioral HDL (otherwise use core)
- ブロックを合成可能な HDL としてインプリメントします。これにより、ダウンストリームの論理合成ツールによるパフォーマンスまたはエリアを優先した最適化の柔軟性が最大になります。
- Core Parameters
-
- Implement using
- コア ロジックをファブリックにインプリメントするか (Fabric)、ターゲット デバイスで DSP48 が使用可能な場合に DSP48 にインプリメントするか (DSP48) を選択します。デフォルトは Fabric です。
このブロックで使用されるその他のパラメーターについては、[Block Parameters] ダイアログ ボックスの共通オプション を参照してください。
LogiCORE 資料
『Binary Counter LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG121)