Cumulative Sum - 2022.1 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2022-05-26
Version
2022.1 日本語

指定した次元で入力の累算合計が計算されます。

ライブラリ

Math Functions / Math Operations

説明

指定した次元での累積和または時間の経過に伴う累計を計算します。出力信号は入力信号と同じ次元、データ型、複雑性になります。

合計は、次のように算出されます。

  • 行の合計 ([Sum input along] を [Rows] に設定): 出力信号の各要素は、入力の対応する要素と、それと同じ行でその要素の左側にある要素すべての合計になります。入力が 1 次元の場合、出力信号の各要素は入力の対応する要素とそれより前の要素すべての合計になります。
  • 列の合計 ([Sum input along] を [Columns] に設定): 出力信号の各要素は、入力の対応する要素と、それと同じ列でその要素よりも上にある要素すべての合計になります。入力が 1 次元の場合、出力信号の各要素は入力の対応する要素とそれより前の要素すべての合計になります。
  • 累計 ([Sum input along] を [Channels (running sum)] に設定): 出力信号の各要素は、入力信号の対応する要素の時間の経過に伴う累計になります。この場合は、オプションでリセット ポートを指定して、リセット信号がアサートされたときに累計が再開されるようにできます。

データ型サポート

サポートされるデータ型は、次のとおりです。

  • データ入力: データ入力は、合計されるデータ信号です。サポートされるのは、整数型、固定小数点型、浮動小数点型です。ブール型はサポートされません。信号は複素数または実数にできます。信号は、スカラー、ベクター、または行列にできます。
  • リセット: リセット入力はデフォルトのリセット タイプのない累計にのみ使用できます。リセット信号はスカラーおよび実数で、整数型または浮動小数点型にする必要があります。固定小数点データ型はサポートされません。
  • 出力: 出力信号のデータ型、次元、および複雑性は入力信号と同じになります。

パラメーター

Sum input along

要素の合計を計算する次元を指定します。

Sum input along パラメーターの設定は、次のとおりです。

表 1. [Sum input along] パラメーター
設定 説明
Columns 入力の各列の累積和を計算します。
Rows 入力の各行の累積和を計算します。
Channels (running sum) 入力の各要素の時間の経過に伴う累計を計算します。Channels (running sum) をオンにする場合は、Reset port パラメーターも指定する必要があります。

Reset port

このパラメーターは累計 ([Running sum]) にのみ適用されます。Reset port パラメーターは、Sum input alongChannels (running sum) を選択すると設定できるようになります。

Reset port パラメーターの設定は、次のとおりです。

表 2. [Reset port] パラメーター
設定 説明
None リセット ポートを削除します。
Non-zero sample リセット入力が 0 でないサンプル時間ごとにリセットをトリガーします。