DSP Macro 1.0 - 2022.1 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2022-05-26
Version
2022.1 日本語

ザイリンクス DSP Macro ブロックは、DSP48E1、DSP48E2、および DSP58 ブロックのデバイスに依存しない抽象化を提供します。テクノロジ固有の DSP スライスの代わりにこのブロックを使用すると、ザイリンクス テクノロジ間でデザインを移行しやすくなります。

DSP マクロは、すべての opmode、subtract、alumode、および inmode の制御を 1 つの SEL ポートにまとめることにより、XtremeDSP スライスへのインターフェイスをシンプルにします。また、CE および RST 制御信号も、それぞれ 1 つの CE および SCLR ポートにグループ化されます。この抽象化により、デバイス ファミリ間での HDL の移植性が向上します。

1 ~ 64 個の命令を指定でき、それがターゲット デバイスの XtremeDSP スライス用のさまざまな制御信号に変換されます。命令は ROM に格納され、そこから SEL ポートを使用して適切な命令を選択します。

ブロック パラメーター

Instruction タブ

Instruction タブでは、 LogiCORE™ でインプリメントする操作を定義します。命令は、1 行に 1 つずつ入力するか、カンマで区切ったリストで入力でき、上から順に列挙されます。最大 64 個の命令を指定できます。

このタブにあるすべてのパラメーターの詳細は、 『DSP Macro LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG323) の「Instructions Page」セクションを参照してください。

Pipeline Options タブ

Pipeline Options タブでは、さまざまな入力パスのパイプラン段数を定義します。

Pipeline Options

使用するパイプライン方法を指定します。AutomaticBy Tier、または Expert のいずれかを選択します。

Custom Pipeline options

さまざまな入力パスのパイプラン段数を指定します。

Tier 1 to 6
[Pipeline Options] で By Tier を選択した場合、これらのパラメーターは、特定のパイプライン段のすべての入力パスをレジスタをイネーブル/ディスエーブルにするのに使用します。次の制限があります。
  • 式階層で P が指定されている場合、非同期フィードバックがサポートされないため、6 が強制的に使用されます。
Individual registers

[Pipeline Options] で Expert を選択した場合、これらのパラメーターは、個々のレジスタをイネーブル/ディスエーブルにするのに使用します。次の制限があります。

  • P レジスタを式で指定している場合、P レジスタが強制的に使用されます。非同期フィードバックはサポートされません。

このタブにあるすべてのパラメーターの詳細は、 『DSP Macro LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG323) の「Detailed Pipeline Implementation」セクションを参照してください。

Implementation タブ

Implementation タブでは、インプリメンテーション オプションを定義します。

Output Port Properties
Precision
P 出力ポートの精度を指定します。
Full
出力ポート P のビット幅は、XtremeDSP スライスの全幅である 48 ビットに設定されます。
User_Defined
P の出力幅は、48 ビットまでの値に設定できます。48 ビット未満の値に設定した場合、出力の下位のビットが切り捨てられます。
Width
P 出力ポートのユーザー定義出力幅を指定します。
Binary Point
P 出力ポートの 2 進小数点の配置を指定します。
Additional ports
Use ACOUT
オプションのカスケード A 出力ポートを使用します。
Use CARRYOUT
オプションの carryout ポートを使用します。
Use BCOUT
オプションのカスケード B 出力ポートを使用します。
Use CARRYCASCOUT
オプションの carryout 出力ポートを使用します。
Use PCOUT
オプションのカスケード P 出力ポートを使用します。
Control ports

このタブにあるすべてのパラメーターの詳細は、 『DSP Macro LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG323) の「Implementation Page」セクションを参照してください。

LogiCORE 資料

『DSP Macro LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG323)