ザイリンクス DSP Macro ブロックは、DSP48E1、DSP48E2、および DSP58 ブロックのデバイスに依存しない抽象化を提供します。テクノロジ固有の DSP スライスの代わりにこのブロックを使用すると、ザイリンクス テクノロジ間でデザインを移行しやすくなります。
DSP マクロは、すべての opmode、subtract、alumode、および inmode の制御を 1 つの SEL ポートにまとめることにより、XtremeDSP スライスへのインターフェイスをシンプルにします。また、CE および RST 制御信号も、それぞれ 1 つの CE および SCLR ポートにグループ化されます。この抽象化により、デバイス ファミリ間での HDL の移植性が向上します。
1 ~ 64 個の命令を指定でき、それがターゲット デバイスの XtremeDSP スライス用のさまざまな制御信号に変換されます。命令は ROM に格納され、そこから SEL ポートを使用して適切な命令を選択します。
ブロック パラメーター
- Instruction タブ
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Instruction タブでは、 LogiCORE™ でインプリメントする操作を定義します。命令は、1 行に 1 つずつ入力するか、カンマで区切ったリストで入力でき、上から順に列挙されます。最大 64 個の命令を指定できます。
このタブにあるすべてのパラメーターの詳細は、 『DSP Macro LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG323) の「Instructions Page」セクションを参照してください。
- Pipeline Options タブ
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Pipeline Options タブでは、さまざまな入力パスのパイプラン段数を定義します。
- Pipeline Options
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使用するパイプライン方法を指定します。Automatic、By Tier、または Expert のいずれかを選択します。
- Custom Pipeline options
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さまざまな入力パスのパイプラン段数を指定します。
- Tier 1 to 6
- [Pipeline Options] で By Tier を選択した場合、これらのパラメーターは、特定のパイプライン段のすべての入力パスをレジスタをイネーブル/ディスエーブルにするのに使用します。次の制限があります。
- 式階層で P が指定されている場合、非同期フィードバックがサポートされないため、6 が強制的に使用されます。
- Individual registers
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[Pipeline Options] で Expert を選択した場合、これらのパラメーターは、個々のレジスタをイネーブル/ディスエーブルにするのに使用します。次の制限があります。
- P レジスタを式で指定している場合、P レジスタが強制的に使用されます。非同期フィードバックはサポートされません。
このタブにあるすべてのパラメーターの詳細は、 『DSP Macro LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG323) の「Detailed Pipeline Implementation」セクションを参照してください。
- Implementation タブ
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Implementation タブでは、インプリメンテーション オプションを定義します。
- Output Port Properties
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- Precision
- P 出力ポートの精度を指定します。
- Full
- 出力ポート P のビット幅は、XtremeDSP スライスの全幅である 48 ビットに設定されます。
- User_Defined
- P の出力幅は、48 ビットまでの値に設定できます。48 ビット未満の値に設定した場合、出力の下位のビットが切り捨てられます。
- Width
- P 出力ポートのユーザー定義出力幅を指定します。
- Binary Point
- P 出力ポートの 2 進小数点の配置を指定します。
- Additional ports
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- Use ACOUT
- オプションのカスケード A 出力ポートを使用します。
- Use CARRYOUT
- オプションの carryout ポートを使用します。
- Use BCOUT
- オプションのカスケード B 出力ポートを使用します。
- Use CARRYCASCOUT
- オプションの carryout 出力ポートを使用します。
- Use PCOUT
- オプションのカスケード P 出力ポートを使用します。
- Control ports
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このタブにあるすべてのパラメーターの詳細は、 『DSP Macro LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG323) の「Implementation Page」セクションを参照してください。
LogiCORE 資料
『DSP Macro LogiCORE IP 製品ガイド』 (PG323)