ザイリンクス Depuncture ブロックを使用すると、デパンクチャ コードで指定された場所にある入力データに任意のシンボルを挿入できます。
ザイリンクス Depuncture ブロックは、UFixN_0
型のデータを受信し、UFixK_0
型の出力データを生成します。ここで、N は挿入文字列 x (デパンクチャ コードの 1 の数) の長さ、K は挿入文字列の長さをデパンクチャ コードの長さで乗算した値です。
ザイリンクス Depuncture ブロックは、パンクチャたたみ込みコードの範囲をデコードするために使用できます。次の図に、パンクチャたたみ込みコードのソフト判定ビタビ デコードをインプリメントするためのこのブロックのアプリケーションを示します。
上の図では、Matched Filter ブロックが add_erasure サブシステムに接続されています。このサブシステムは、0 を入力データに追加して非消去信号としてマークします。次に、add_erasure サブシステムからの出力は Serial to Parallel ブロックに渡されます。Serial to Parallel ブロックは、2 つの連続ソフト入力を連結し、8 ビット ワードとして Depuncture ブロックに渡します。Depuncture ブロックは、コード 0 に対しては MSB から 4 ビットの後 ( [1 0 1] ) に、コード 1 に対しては MSB から 8 ビットの後 ( [1 1 0] ) にシンボル 0001 を挿入して、12 ビット ワードを形成します。Depuncture ブロックの出力は、Parallel to Serial ブロックを使用して 4 ビット ワードとしてシリアライズされます。extract_erasure サブシステムは、入力 4 ビット ワードを受信し、ソフト判定入力データ ワードを形成するために MSB から 3 ビットを、Viterbi デコーダーに対する消去信号を形成するために LSB から 1 ビットを抽出します。
ブロック パラメーター
Simulink® モデルでブロックのアイコンをダブルクリックすると、[Block Parameters] ダイアログ ボックスが開きます。
ザイリンクス Depuncturer ブロック特定のパラメーターには、次のものがあります。
- Depuncture code
- 文字列を入力に挿入するデパンクチャ パターンを指定します。
- Symbol to insert
- デパンクチャ コードに挿入するバイナリ ワードを指定します。
このブロックで使用されるその他のパラメーターについては、[Block Parameters] ダイアログ ボックスの共通オプション を参照してください。