FDATool - 2022.1 日本語

Vitis Model Composer ユーザー ガイド (UG1483)

Document ID
UG1483
Release Date
2022-05-26
Version
2022.1 日本語

ザイリンクス FDATool ブロックは、 MATLAB® Signal Processing Toolbox の一部として提供されている FDATool ソフトウェアへのインターフェイスとして使用できます。



Signal Processing Toolbox がインストールされていない場合は、このブロックは適切に機能しないので、使用しないでください。このブロックを使用すると、FDATool オブジェクトを定義し、Model Composer モデルの一部として格納できます。FDATool は、グラフィカル ユーザー インターフェイスでデジタル フィルターを定義するための優れた方法を提供します。

使用例

FDATool ブロックを、フィルターを定義するサブシステムにコピーします。ブロックのアイコンをダブルクリックすると、FDATool セッションとグラフィカル ユーザー インターフェイスが開きます。フィルターは、FDATool インターフェイス ブロック内のデータ構造に格納され、Model Composer の一部として提供されている MATLAB® ヘルパー関数を使用して係数を抽出できます。関数呼び出し xlfda_numerator('FDATool') は、'FDATool' という FDATool ブロックの転送関数の分子 (有限インパルス応答フィルターのインパルス応答など) を返します。同様に、ヘルパー関数 xlfda_denominator('FDATool') は FIR フィルター以外の分母を取得します。

FDATool ブロックは、FIR フィルター ブロックとの比較としてよく使用され、フィルター ブロックの係数フィールドは xlfda_numerator('FDATool') に設定されます。この例を次の図に示します。

図 1. FDATool の例

xlfda_numerator() は、メモリ ブロックまたは FIR フィルターを含むマスクされたサブシステムの 'coefficient' 変数を初期化するために使用できます。

このブロックは、ハードウェア リソースを使用しません。

FDATool のインターフェイス

Simulink モデルでアイコンをダブルクリックすると、FDATool セッションとグラフィカル ユーザー インターフェイスが開きます。FDATool セッションを閉じると、基になる FDATool オブジェクトが ザイリンクス FDATool ブロックの UserData パラメーターに保存されます。オブジェクトから情報を抽出するには、xlfda_numerator() ヘルパー関数と get_param() を使用します。