ザイリンクス FDATool ブロックは、 MATLAB® Signal Processing Toolbox の一部として提供されている FDATool ソフトウェアへのインターフェイスとして使用できます。
Signal Processing Toolbox がインストールされていない場合は、このブロックは適切に機能しないので、使用しないでください。このブロックを使用すると、FDATool オブジェクトを定義し、Model Composer モデルの一部として格納できます。FDATool は、グラフィカル ユーザー インターフェイスでデジタル フィルターを定義するための優れた方法を提供します。
使用例
FDATool ブロックを、フィルターを定義するサブシステムにコピーします。ブロックのアイコンをダブルクリックすると、FDATool セッションとグラフィカル ユーザー インターフェイスが開きます。フィルターは、FDATool インターフェイス ブロック内のデータ構造に格納され、Model Composer の一部として提供されている
MATLAB®
ヘルパー関数を使用して係数を抽出できます。関数呼び出し xlfda_numerator('FDATool')
は、'FDATool'
という FDATool ブロックの転送関数の分子 (有限インパルス応答フィルターのインパルス応答など) を返します。同様に、ヘルパー関数 xlfda_denominator('FDATool')
は FIR フィルター以外の分母を取得します。
FDATool ブロックは、FIR フィルター ブロックとの比較としてよく使用され、フィルター ブロックの係数フィールドは xlfda_numerator('FDATool')
に設定されます。この例を次の図に示します。
xlfda_numerator()
は、メモリ ブロックまたは FIR フィルターを含むマスクされたサブシステムの 'coefficient'
変数を初期化するために使用できます。
このブロックは、ハードウェア リソースを使用しません。
FDATool のインターフェイス
Simulink モデルでアイコンをダブルクリックすると、FDATool セッションとグラフィカル ユーザー インターフェイスが開きます。FDATool セッションを閉じると、基になる FDATool オブジェクトが ザイリンクス FDATool ブロックの UserData パラメーターに保存されます。オブジェクトから情報を抽出するには、xlfda_numerator()
ヘルパー関数と get_param()
を使用します。